1952年5月14日生まれ、イリノイ州出身。南カリフォルニア大学に学び、1978年に『抱きしめたい』で監督デビュー。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の監督をつとめ、85年の最高興行成績を記録。続編の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89年)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(90年)も監督している。さらに『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94年)でアカデミー賞監督賞を受賞。最近は『ポーラー・エクスプレス』(04年)や『Disney's クリスマス・キャロル』(09年)ではCGアニメーション作品を多く手がけていて、『フライト』は12年ぶりの実写映画となる。
原因不明の機体崩壊により墜落寸前の飛行機を緊急着陸させ、多くの命を救ったパイロット。奇跡の操縦により一夜にしてヒーローとなった彼だが、運転中に飲酒していた疑惑が浮上する。
彼は、ヒーローなのか犯罪者なのか。『フライト』は、心の弱さを抱え、闇に飲み込まれた主人公の心の軌跡を描いた感動作だ。
本作のメガホンを執ったのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94年)などを手がけてきたロバート・ゼメキス監督。ヒットメーカーの彼に、本作について語ってもらった。
監督:私自身は飛行機で怖い思いをしたことはありません。映画のようなハラハラドキドキは実体験したくないですよね(笑)。
監督:(主演の)デンゼル・ワシントンと仕事ができると思うとワクワクしましたね。脚本も、インスピレーションを刺激される素晴らしいものでしたし、最善を尽くそうと興奮して臨みました。
監督:2人とも、非常にプロフェッショナルな俳優です。用意周到に準備してから仕事に臨み、生まれ持った演技の才能があり、演技のなかにリアリティを出すことができます。相違点は、トム・ハンクスのほうが、よりリラックスした感じで仕事に臨みますが、デンゼルは集中して臨みます。
監督:日々、感心させられてばかりでした。ただ、特に印象深かったのは、主人公が、しばらくお酒を断った後にバーで飲み始めるシーンです。楽しんで飲んでいるわけではなく、惨めだから飲むという悲壮感をひしひしと感じました。素晴らしい演技力でした。
監督:人間は完璧ではありませんから、欠点をきちんと認める謙虚さが大切だと思います。人間は、“より良い人間”になろうと努力し続ける存在です。とはいえ、より良い人間にはなかなかなれないわけですが、なろうと努力することが大切なんだと思います。
監督:映像作品を皆さんに見ていただく上で、新しいものやユニークなスタイルの映像で楽しんでもらうことは、娯楽度を高めるために必要だと考えています。もちろん最終的には人間のドラマを見ていただきたいので、そういったことが映画鑑賞の邪魔にならないようにしなければならないのですが(笑)。
ちなみに、私が一番好きなのは“クローズアップ”です。私はアップを多用しますが、アップって現実の世界ではありえない風景ですよね。映画のなかにしか存在しないので好きなんです。
監督:映画の素晴らしさは、全ての芸術様式を用いて物語を伝えることができるという点です。また最新技術を使うことだってできる。そういうところが素晴らしいですね。
残念なことに最近は映画館の数が減っていますが、それは観客の志向が変わってきているからかもしれません。私たちが知っている“映画”というものは、将来、大きく形を変えていくかもしれませんよね。
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