1994年12月6日生まれ。東京都出身。2009年から「MEN'S NON-NO」の専属モデルとなる。12年、バラエティへの出演をきっかけにその容姿と自虐的な性格とのギャップから“ネガティブモデル”として大ブレイク。13年、園子温監督、総合演出の『みんな!エスパーだよ!』で連続テレビドラマに初出演。同年、『絶叫学園』で映画初出演。舞台への出演も果たすなど、俳優として順調にキャリアを重ねており、これからが期待されている。ほか主な出演作に映画『男子高校生の日常』(13年)、『黒執事』(14年)、テレビドラマ『彼岸島』(13年)など。
ライトノベルにはじまり、コミック、アニメ化とジャンルを超えてファンを増やし続ける“はがない”シリーズこと『僕は友達が少ない』が実写化された。聖クロニカ学園を舞台に、ハーフの主人公・羽瀬川小鷹(はせがわこだか)を瀬戸康史、毒舌美少女・三日月夜空(みかづきよぞら)を北乃きいが演じ、その他の個性的なキャラクターも続々登場。映画では実写化の味を活かし、オリジナルの世界が展開する。
そのひとつが、ネガティブモデルとして一世を風靡し、現在は俳優として目覚ましい躍進を遂げている、独自のオーラを放つ栗原類演じる生徒会長・西園寺の存在だ。クライマックスには小鷹との一騎打ちの見せ場も待っている。そんな栗原に、本作に出演した感想はもとより、誰もが衝撃を受けた年末の『笑っていいとも!』での江頭2:50のモノマネや、休日の過ごし方など、さまざまな角度で迫った!
栗原:及川監督とお話させていただいたとき、リア充だけれど、(友達が少ない人の集まりである)“隣人部”を羨ましいと思っている人物だということで、なぜ隣人部の人たちを羨ましいと思うのかなって考えたんです。そこで自分が思ったのは、もしかしたら彼自身も昔は友達がいなかったり、愛情を注がれていないといったことがあったから、隣人部で心を許せる仲間がいる小鷹を見て、羨ましいと思ったり、潰したくなったりするのかなと。そういう、内面的な部分をすごく考えさせられました。
栗原:それこそ、ある種リア充なのかなって。僕も、自称オタクなんですけど、あ、でもこういうことを言うと、これを見ている人たちに「お前なんてオタクじゃない」って叩かれると思いますが……。とにかく、隣人部の人たちは、いわゆる自分たちの好きなことをやっているっていうのがあって、それは僕自身もすごく羨ましいと思います。自分たちの好きなことを誰にも邪魔されずにできるってなかなかできることじゃないと思うので。いくら学校という空間で、プラス限られた時期とはいえ、幸せ者の集まりなのかなって思ったりします。
栗原:うーん。なんでも願いが叶うっていっても、それってちょっと僕はつまらないと思うので……。なんでも叶ったら、それこそ生きること自体の理由が分からなくなるような。もちろん叶えば自分も楽になるし、いろいろ正直、願いとか叶えたいことはあるんですが、人生って、生きていくって、やっぱり自分で手に入れるものだから。それなのにあっさりと、これお願いしますって言って、パンっと指を鳴らした途端に叶ったりしたら、え〜って感じがするんですけど。なんか、すみません、話が脱線したような。
栗原:いや、望んではいるんですけど。完全に偽善者ですが。うーん……。TAKANOという果物屋さんのスイーツを可能なかぎり1年分食べられるとか、そういうのがいいですね。結局食べ物かよっていう流れになってしまいますけど、そういう願いです。
栗原:確かに、僕も含めて、ほとんど全員が人見知りの人たちの集まりでしたね。でもみんなでリンゴ飴を食べたり、ご飯を食べに行ったり、自然に徐々に心を開いていった感じでしたね。物語が進むと同時にリアルに仲良くなっていけた感じがしました。
栗原:まぁ、正直言って、僕は高校時代、友達と先生以外はみんな嫌いだったので。周りに合わせるのがすごく嫌いで、今もそうですけど。人と合わせる理由はないと思ってますし。キャッチコピー……。“非リアなリア充”。一般の人から見ると非リアだけど、本人からすればリア充、そんな感じかもしれないです。
栗原:すみません、年末のお忙しいなか。
栗原:ありがとうございます。
栗原:ここで答えるとすごく危うい感じになるので、ちょっとお答えは控えさせていただきたいのですが、でも、楽しいです!
栗原:ネタ。ネタ?……小さなことでもいいですか? 今思い出したんですけど、今年はもっとオカルト的なものに手を出したいと思っています。水晶占いとか、ブードゥー人形とか、黒魔術的なものとか、そういうものがもともと好きなので、今後さらに攻めてみたいと思っています。
栗原:ひとり焼肉にはまってます。この間もひとりで2時間くらい行ってました。
栗原:暗いというのが1番嬉しいです。謙遜とかではなく、僕は自分をイケメンだと思ったことは一度もないので。むしろ気持ち悪い人間だと自覚していますし、暗いというのを隠してもいないので、暗いと事実を言ってくださるのは嬉しいことです。
栗原:それはまだ僕に技量がありませんし、答えること自体、図々しいにも程があるっていうのが、すごくいっぱいなので。って、イキナリここでなぜ声を張ってしまったのか分かりませんが。僕としてはまだ主演というのはおこがましいにも程があるので、ジャンル以前に。とにかくどんな役でもできることは有難い限りだと思っています。
栗原:自分自身、本当に何も言える立場ではないですし、語っている時点で何様だって思われると思うんです。とにかく今はいろいろと頑張りたいと思っています。それに僕自身は、昔から主演とかより脇で主役の人を立てたいという気持ちが強いです。
たとえば私生活でも小学校の頃から、教室に30人いたとして、そのなかで教室での中心人物の隣の隣にいるかいないかが、まさに僕の理想でありました。といっても、現実では30人中29位とか30位とかなんですけど。とにかく目立ちたくない人でした。こういうと、じゃあなぜモデルをやっているんだと突っ込まれると思いますが、モデルの場合は、服を目立たせるのがメインなので。僕らはあくまでもマネキンで、服が主役。そういうことです。
栗原:あの、家で奇声をあげていたり、あとはボーっとしてますね。
栗原:ただのストレス解消です。でもそれを事務所の人に言ったら、お前、病院に行けと言われました。
栗原:夢はいろいろあります。ジョン・トラボルタやクリストファー・ウォーケン、ゲイリー・オールドマンといった俳優さんたちに憧れているので、最終的にはハリウッドに出られるような役者を目指して頑張りたいと思っています。
栗原:今回の作品は自分のことを振り返られるような映画です。自分の過去、現在、または未来に関してまで。友達というものについて深く考えさせられて、過去の自分はこういう人間だったのかなとか、現在の自分はこのままでいいのかなとか、本当に自分自身について深く考えさせられます。空気というか世界観も大きいですし、キャラクターたちも共感できる人物が絶対にいるので、ぜひ皆さんご覧ください。
(text&photo 望月ふみ)
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