1992年1月2日生まれ、岐阜県出身。高校時代より名古屋でモデル活動を始める。上京後はグラビアアイドルとして雑誌、DVDで活躍する一方、「PRIDE」(12年)、「LEGEND〜風の中の塵〜」「KEIKI〜夏目漱石推理帳〜」(共に13年)などの舞台に出演。主な出演作に『マイ・ツイート・メモリー』(13年)、DVDシネマ『戦慄ショートショート コワバナ 恐噺 スタジオの恐い話』(12年)がある。
4コママンガ「ふんだりけったり」で第11回「Kiss」ショートマンガ大賞・佳作を受賞してデビューしたふみふみこ。マンガファンの間で圧倒的な人気を誇る彼女の短編集「女の穴」「女のブタ」「女の鬼」をクローズアップし、女子高生のなかに潜む欲望や、彼女たちが持つ虚無感などを描いた映画が『女の穴』だ。
この映画で、お菓子系アイドルの石川優実と共にW主演し、学校の先生と子作りしようとする宇宙人の女子高生役を演じているのが市橋直歩(いちはし・なおほ)だ。グラビアやモデルとして活動する一方、最近、演じることの楽しさに目覚めたという彼女に、初主演となる本作での役作りや、女優として感じた悔しさなどについて語ってもらった。
市橋:最初は想像がつかなくて。「宇宙人の女子高生で先生と……」みたいな(笑)。でも、そのイメージを想像したときに面白そうだなと思っていました。
市橋:宇宙人って、最初に脚本を読んだときはロボットっぽいというか、淡々としているイメージなのかなと思ったんですね。でも監督からはもうちょっと可愛らしくとリクエストされて。そこからロボット的なものは捨てて、フワフワしているというか可愛らしい感じを想像して演じました。
市橋:最初はすごく緊張していて、どんな風にやるのかなと思っていたんですけど、監督がすごく優しい方で、声を荒げて怒るようなタイプではなかったので、そこまでは緊張しなくてすみました。撮影初日の夜に、最後の福田先生とのシーンの撮影をしたのですが、そのシーンでは何テイクも重ねてしまって、なかなかうまくできないことがすごくショックで。そうしたら監督が「ちょっとおいで」みたいに声をかけてくれて、演技がどうのこうのではなく、私自身に「もっとできるでしょう」みたいにアドバイスをしてくれ、すごくヤル気になりました。
市橋:自分から名古屋の以前所属していた事務所に応募したのがきっかけです。アバウトに芸能界に憧れていて、何かになりたいみたいな感じではなかったんですけど、今は女優になりたいです。
市橋:正直に言うと、最初は楽しいなと思ったんですね。普段、自分だったら言わないようなことを言う子だったり、自分が経験できないことができるわけじゃないですか。そういうのになれるのが楽しいなって。
でも、何になりたいですかって聞かれて「女優」って答える決意ができるようになったのは、この『女の穴』を撮ってからですね。この映画では、指示されてもうまくできないことが悔しくてしょうがなくて。でも、その悔しいことが楽しいというか、悔しくてももっとやりたいって思うことが、私にとって今までなかったので。
市橋:自分ですかね。頭ではわかっているんです。言われていることはわかるんですけど、それをどう自分が形にしたらいいのかが一致しない。それがまあ、実力なのかなとか思いながらも、もっともっとできるようになりたいと。
市橋:今までの悔しいっていうのは、たぶん、自分のことというより、人にうまく評価されないことや認められないことに対して感じることが多かった。「ちゃんとやっているのに何で?」とか。でも今回は、自分自身に対して悔しいと思っている。そこが違うと思います。
市橋:抵抗とか恥ずかしいとかは、特になかったですね。何をするんだろうとか、どう映るんだろうとか、そういうのは思っていましたけど。
市橋:どうなんですかね? 私自身は、別にそれに対してすごく抵抗があるわけでもないので、マネージャーと相談の上、決めたんじゃないですかね(笑)。
市橋:そうですね。絶対いやだとか、そういうのではないです。
市橋:今後はもっといろいろなハードルを超えられる、求めてもらえるような女優になっていきたいと思います。
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