宮沢りえ、孤独死をみおくる阿部サダヲに「常識が通じない。女ゴコロも察してくれず」

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アイ・アム まきもと
(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会

映画『アイ・アム まきもと』追加キャスト発表

孤独死した人を独自のルールでみおくる「おみおくり係」の主人公と彼を取り巻く人間模様を描く映画『アイ・アム まきもと』が9月に全国公開される。このたび追加キャストが発表された。

ある日疎遠になった父の死を知らされ、執拗に主人公・牧本壮(阿部サダヲ)から葬儀への参列を迫られる津森塔子役に、満島ひかり。

満島に本作品へ出演の打診があったのは3年ほど前だという。

「初めのページには、水田さんの名前と倉持裕さんの名前が書かれていて、大好きなふたりの名前に、ページを捲る前から満足した気持ちになっていました。私にとってはホームのような水田組で、これまた、いちファンの阿部サダヲさんとの共演ですからもう、感謝の気持ちで参加しました。主人公の マキモトさんは、素晴らしい真っ直ぐさの持ち主で、見ている人をハッとさせるところが幾度もあるのでは、と感じます。彼の迷惑さは、人が合理的に生きるために忘れていたことを気付かせてくれる、そんな迷惑さなんだと、塔子を演じた私は思うのです」

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牧本の向かいに住み、牧本に負けないほどのちょっと迷惑な男・蕪木役に宇崎竜童。

全く空気の読めない牧本に最も迷惑を被る刑事・神代役に松下洸平。

松下は、水田監督作品初参加で、阿部サダヲとの共演も初めて。「どれもこれもが刺激的でワクワクする現場でした」と振り返り、自身と主人公・牧本の関係について次のように語った。

「空気の読めない牧本という人物に振り回され、劇中ではゆっくり蕎麦を食う時間さえも奪われておりましたが、なぜか手を差し伸べてしまう不思議な魅力を持った牧本の他人を動かす力の原動は“無垢”であること。しかし彼はそれを武器とはせず、真っ直ぐに見つめる透明な瞳で僕らに語りかけてくれました。その瞳を、是非劇場でご覧下さい」

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牧本の迷惑に振り回されながらも、その行動に理解を示す葬儀屋・下林役に、でんでん。

蕪木の強烈な迷惑エピソードを持つ、食品工場で働いていた蕪木の元同僚・平光役に、松尾スズキ。

牧本を取り締まるために県庁から派遣され、度重なる迷惑行為に目を光らせる新任の市民福祉局局長・小野口役に、坪倉由幸(我が家)。

蕪木の迷惑に翻弄されながらもその武骨さに惹かれていた、今は漁港で居酒屋を営む蕪木の元恋人・今江みはる役に、宮沢りえ。

宮沢は、「牧本さんには、いわゆる常識が通じません。複雑な女ゴコロを察してもくれません。とても、迷惑でした。でも、そんな強引な牧本さんから思いがけないプレゼントがありました。それは、みはるにとって、もしかしたら人生最高のギフトだった様に感じます。牧本さんが大切だと思うことは、私の大切でありたいと思わせてくれる作品でした」と語った。

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蕪木の元同僚だったが“その迷惑に救われた”という謎の過去を持つ槍田役に、國村隼がキャスティングされた。

國村は、牧本から無理やり亡くなった友人の生き様を語れと迫られる男を演じる。

自身の役と本作品について國村は、「私が演じた槍田さんもまた、孤独でかたくなな人生の真っ最中なのに…。ほっといて欲しい、迷惑千万! やさしくも悲しい、嫌なんだけどちょっと嬉しい、そんな気持ちを描いた映画です」と解説した。

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市役所の「おみおくり係」をテーマにしたユーモラスなヒューマンドラマ

本作品は、市役所の「おみおくり係」を務める“ちょっと迷惑な男”牧本壮が、孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも周囲の心に変化をもたらしていくヒューマンドラマ。

牧本の”迷惑”はいつしか ”無垢な気持ち”として周囲に影響を与え、牧本自身の無味だった人生も、人々とふれ合う中で徐々に彩られていく……。

『アイ・アム まきもと』は、9月に全国公開される。

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