平凡な女子大生が偶然出会った女性から愛を告白されたことから、男女の枠を超えた「愛」について考えはじめ、成長していく姿を描いた『カケラ』。4月3日、この映画の公開初日舞台挨拶がユーロスペースで行われ、満島ひかり、中村映里子、永岡佑、かたせ梨乃、安藤モモ子監督が登壇した。
安藤監督は奥田瑛二と安藤和津夫妻の長女で、本作で監督デビュー。女の子の感情をリアルに描いたこの作品は海外でも高く評価され、ロンドンでもこの日から公開されているという。
恋愛にものめり込めず、ただなんとなく毎日をやり過ごしていた女子大生を演じた満島は、「この映画は球体みたいな映画。いろんな角度から描いてくれた」と見どころを語った。
この日は監督もふくめて4人の女性たちのガールズトークが炸裂し、“黒1点”の永岡もタジタジ。満島は「私の役は動物みたいにそこにいる感じで、ワキも口ひげも眉も、全身のあらゆる毛を生やしっぱなし。毎朝現場で、監督が『よし、伸びてる』とワキ毛をチェックしていた(笑)」と、撮影のウラ話を披露していた。
また、安藤の、新人らしからぬ鬼監督ぶりも話題に。満島と、満島演じる女子大生に愛の告白をする女性を演じた中村を精神的に追いつめながら撮影していたそうで、「2人の傷つきポイントを見つけちゃったので」と微笑む監督。“傷つきポイント”を突いて、満島に対しては一切無視して演技指導もしなかった一方、中村には徹底的に厳しく演技指導したという。中村が、あまりに厳しい指導に「泣いて部屋にこもり、撮影を止めたことがあった」と明かすと、満島は「私は誰からも構われないのに何なのよ!って、(中村の)部屋の前で監督と大げんかした(笑)」と暴露していた。
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