田舎町のしじみ工場を舞台に、無気力OLだった主人公が人生に立ち向かい始める様子を描いた『川の底からこんにちは』。泣いて笑って元気になれるこの映画の初日舞台挨拶が、5月1日、渋谷のユーロスペースで行われ、主演の満島ひかりや石井裕也監督をはじめ総勢12人のスタッフ・キャストが登壇した。
『川の底からこんにちは』場面写真
[動画]『川の底からこんにちは』予告編
この日は“しじみ工場のおばちゃん”を演じた稲川実代子らも、全身を覆って顔だけ露出させた真っ白な衛生服姿で登場。満島も同じ格好だったが、「この格好で舞台挨拶に立つのがとても恥ずかしくて。泣きそう……(笑)。お芝居だったらステキに演じられるのですが」と頬を赤らめていた。
満島はまた、映画を見終わった後の客席を見渡して「みなさんがハツラツとした顔をしているのがうれしい」とニッコリ。「石井監督に面倒くさい演出をたくさんしていただいたおかげで、(主人公が)いいキャラクターになっていると思います(笑)」とも話していた。
笑いが絶えず、和気あいあいとした雰囲気のなかで行われたこの日の舞台挨拶。写真撮影のときも、みんな満面の笑みで応じていたが、石井監督だけは強ばった表情のまま……。見ていて気になったのか、満島が監督にダメ出し! もっと笑顔を浮かべるように苦言を呈されて、さすがの監督も苦笑いしていた。
そんな監督は「誠実に作った映画です」と映画をアピール。しじみ工場のおばちゃんを演じた安室満樹子は「しじみがもっともっと好きになると思います」、また、主人公の父親を演じた志賀廣太郎も、「しじみが日本を変えると思います!」と断言していた。
『川の底からこんにちは』は、渋谷ユーロスペースほかにて公開中。
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