相次ぐ抗議で、イルカ漁を描いた問題作『ザ・コーヴ』東京メイン館が上映中止に!
日本のイルカ漁を、イルカ保護の側から見つめたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』。第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞する一方、隠し撮りや独善的な主張への反感もあり、賛否両論が入り乱れる作品だが、様々な抗議活動の影響で、東京のメイン館だったシアターN渋谷での上映が中止となった。
本来は6月26日より同劇場で公開となる予定だったが、劇場に、度重なる抗議の電話があり、街宣活動の予告もなされたことから、上映中止となったという。シアターN渋谷以外の上映館については、今後、協議をすすめていくという。
配給会社アンプラグドの加藤代表は、関係各所に迷惑がかかったことを詫びた上で、「アカデミー賞受賞以来、市民活動団体から、配給会社、拙宅などで執拗に街宣活動が行われてきましたが、今回、その活動が劇場に及んだため、このような事態となりました」と報告。『ザ・コーヴ』は反日映画ではないこと、映画の内容について深く建設的な議論をすることが必要だが、その機会が失われることを残念に思うと述べた。
なお、映画に登場する主要人物で、ドラマ『わんぱくフリッパー』のイルカ調教師からイルカの保護活動家へと転身したリック・オバリーが来週、日本に滞在する予定だが、来日に変更はないという。
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