映画『バイオハザードIV アフターライフ』のプロモーションのために来日中のミラ・ジョヴォヴィッチ、ウェントワース・ミラー、アリ・ラーターの3人が、9月3日にグランドハイアット東京で開かれた記者会見にのぞんだ。
『アバター』の大成功以来、3D映画がブームとなっているが、その多くは、2Dで撮影した映像を3Dに変換して製作されたものだ。だが本作は、『アバター』同様、最初から3D専用カメラで撮影した完全なる3D映画。そのため、特に苦労したのが戦闘シーンだ。ミラは「2Dだと奥行きをごまかせるので、相手との距離があっても、本当に当てたように見えるのですが、3Dではごまかしがききません。だから2D以上に、ギリギリの距離でアクションをしなければならなず、本当にパンチやキックが入ることもしばしば。アリは指を骨折しましたし、ウェントワースもパンチをお腹に受けました」と、3D映画ならではの苦労話を口にした。
『プリズン・ブレイク』主演のウェントワースには、同作同様、本作でも監獄に閉じ込められているが、その設定は最初から脚本にあったのか、出演が決まってから付け加えられたのかを尋ねる質問が。これに対しウェントワースは「この設定は最初から脚本に書かれていた。だから、読んだときにちょっと笑ってしまった(笑)。この映画は緊張感のある作品だけど、そのなかにもユーモアが必要だと僕は思う。そういう意味で『プリズン・ブレイク』のファンの方なら、あのシーンでちょっと笑えるはず。そういうシーンがあるのはいいことだと思うよ」と語っていた。
演じたキャラと自身との相違点についての質問も寄せられ、ミラは「朝起きたときに、非常に機嫌が悪いときがあります。そういうときは、ポスターのアリスのような(険しい)顔をしてると思いますよ。今のは冗談です(笑)。子どものころからSFやファンタジーが大好き。強い女性が出てくるスーパーヒーローものに憧れていて、父とは週末にカンフーシアターなんかにも行っていました。だから今、こうして超人的な役をやらせてもらうのは、子どもの頃の夢がかなったような気持です」と、ジョークをまじえながら、本作で演じている役が少女時代からの夢であったことを明かしていた。
同じ質問にアリは「父は息子がいなかったので、私が息子の代わり。だから、昔から『ランボー』や『ターミネーター』などを見ながら育ったんです。そんなこともあって、19歳でハリウッドに来たときは、自分の弱みを見せられないと思ってサバイバルモード、タフでいなければいけないと思っていました。そういう点が、この映画では生かされているかも」と話した。
また今回は、渋谷から物語が始まる映画となっている。それゆえに、改めて東京の印象について聞かれたミラは「日本には14歳の頃から何度も来ていて、20年来の友だちも大勢います。日本の文化や日本人にも親しみを感じていて、日本で半分育っているような気持ちですね。3年前の来日は(現在妊娠中の)アリのように妊娠しているときでした。本当に日本が好きでなければ、妊娠7か月の状態で、8月の暑い時期には来日しないでしょう(笑)。それくらい日本が大好きだっていう証明になっていると思います」と、日本好きをアピールしていた。
『バイオハザードIV アフターライフ』は9月10日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。また、4日、5日には先行上映も行われるという。
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