ドイツで開催中の第61回ベルリン国際映画祭。そのパノラマ部門に出品されている『白夜行』の上映が現地時間の2月12日22時(日本時間13日6時)より行われ、深川栄洋監督と堀北真希が上映前の舞台挨拶と、上映後のティーチインに登壇した。
・[動画]『白夜行』初日舞台挨拶/堀北真希ほか
・「思い切り映画祭を感じてきたい」堀北真希がベルリン映画祭に初参加!
上映が行われたのは600席ある1番大きなスクリーンながら、チケットは発売後すぐに完売。22時と遅い時間のスタートにも関わらず、客席は観客でいっぱいになった。
深川監督と堀北は、会場についた瞬間からファンやメディアに囲まれ、サイン攻めとフラッシュの嵐。上映が始まり、クライマックスのラスト30分を迎えると、劇場内のあちらこちらから、すすり泣きが聞こえていた。
エンドクレジットでは拍手が起こり始め、明るくなった瞬間には拍手喝采。2人は共に自分の席で立ち上がって挨拶し、観客の惜しみない拍手に感極まった堀北が思わず涙を流す一幕も見られた。
上映後のティーチインで堀北は「ベルリンに来ることができて嬉しいです」と英語で挨拶。続いて日本語で、国際映画祭に参加しているのだという実感が湧いてきたことを伝えると、「映画を見て下さったお客さまと一緒に、自分の(映画の)エンドロールをベルリンで見て感動しました。隣に監督もいたし、高良さんや船越さん、スタッフのみなさんと力を合わせて、こうして海を越えてベルリンまでやって来たということが、やっと実感できて涙が止まらなくなってしまいました」と話していた。
また、海外からオファーがきたらどうするかとの問いには、「もちろん受けたいです。ただ、私は特に国内や海外という線は引いていません」と意欲をのぞかせた。そして、映画祭を体験して女優として変わったところはとの質問には、「日本ではない国で、お客さんが自分の映画を見てくれる。自分のお芝居に対する思いも熱いものになっていくと思います」と、今回の体験が女優として糧になったことを明かしていた。
一方、深川監督は「こんばんは。今日は来て下さってありがとう」とドイツ語で挨拶。その後、「日本のバブルは光の部分を象徴しているが陰もある。陰では子どもや弱い者が犠牲になる。『白夜行』では犠牲になった2人を描いた。その引き金は大人たち。これは日本だけではなくどこの国でも言えることで、国際的な舞台でこのことを訴えることができて良かった」と話し、「『白夜行』を選んでくれてありがとうございます」とお礼を述べていた。
『白夜行』は全国劇場にて絶賛上映中だ。
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