「大阪が全停止する」という奇想天外な設定が話題を呼んだ異色ミステリー小説。それを映画化した『プリンセス トヨトミ』の完成披露会見が、4月19日にグランドハイアット東京で行われ、キャストの堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、鈴木雅之監督と原作者の万城目学が登壇した。
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歴史を背景に独特の笑いで満たされリラックスして楽しめる本作。登壇者も和気あいあいとした雰囲気で、爆笑続きの会見となった。そんななか、緊張気味だったのが岡田。「やっぱり堤真一さんと中井貴一さんがいると、後輩として背筋がピンとなるというか……」と言うと、すかさず堤が「こいつ、オレのこと“おっちゃん”って言うんですよ! 貴一さんにも突っ込んでましたからね」と、岡田の言動不一致を指摘。岡田はあわてて「違うんです。堤真一さんを尊敬していて、すごくかばってくれて本当に親戚のおじさんみたいだなと思った」と言い訳していたが、またもや堤に「(やっぱり)おっさんやろ(笑)」とからかわれていた。
その堤は撮影中、虫嫌いの岡田に蝉の死骸をくっつけてからかっていたことも判明。堤は「秋になると蝉の死骸が落ちているので、それを岡田君にくっつけるとものすごく驚くので、それが面白くて」と思い出し笑いをこらえていた。
一方、特に物語り後半のキーマンとなる役を演じた中井は、ネタバレになるので自分の出演シーンについてはほとんど喋れないと残念そう。「喋りたいんですけど喋れなくて悔しい」と言ってから、「役作りでは(大阪府の)橋下知事をちょっとパクってる。テレビ向けには関西弁を使わないところなどは意識して演じました」とほんの少しタネ明かしをしてくれた。
クライマックスシーンは大阪府庁前を封鎖して2日間、完徹で撮影。4000人のエキストラを使っての大がかりなものだったが、登壇者たちは口々に、ためらいのない大阪人のノリの良さに助けられたと感謝していた。
会見では、奇想天外な物語に絡め、「ちょっと変わっていると思った共演者はいるか」という質問も。堤は綾瀬について「今まで出会った人のなかで群を抜いて天然です」ときっぱり。それを聞いた岡田も綾瀬を挙げたが、「でも堤さんも変わってる」と含み笑いをしていた。そんななか中井が「みんな、綾瀬さんのことを天然だって言いますが、天然ではない」と断言。「トンチンカンなんです」と言うと会場は大爆笑。隣の綾瀬も大きくうなずきながら「ちょっと違うんですね。天然とはワケが違って、トンチンカンという言葉が一番当たるかな」と納得していた。
『プリンセス トヨトミ』は5月28日より全国東宝系にて公開される。
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