映画『キミとボク』の先行上映会が5月7日にテアトル新宿で開催され、中村蒼と坂本真綾、窪田崇監督が舞台挨拶を行った。
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本作は、ネット上で人気を博したFlashアニメを実写映画化したもので、マンガ家を目指して上京した青年と、彼に拾われたネコ・銀王号の10年間を描いた作品。主人公の青年を中村が演じ、銀王号の声を坂本が担当している。
舞台挨拶前に行われた囲み取材で中村は、「10年間の成長をどう表現するか考えながら演じた」と役作りについてコメント。声優の坂本は「ネコの役は初めてだったので、悩みました」と明かし、映像のなかの銀王号を見ながらイメージをふくらませていったと話した。
本作で初顔合わせした2人。以前からお互いを知っていたかと聞かれると、2人とも知らなかったと話し、「ごめんなさい」と詫び合っていた。そんな2人の起用理由について窪田監督は「この世代の俳優で、10年間の成長をナチュラルに演じてくれるのは誰だろうと考え、中村さんが思い浮かんだ。また、ネコの声は声優さんのほうが合うかな、と。声優さんのなかでは坂本さんが一番ピッタリだと思い、お願いしました」と説明。監督した感想を聞かれると「最高でした。この2人以外は考えられない!」と絶賛していた。
また、これまで動物を飼ったことがあるかという質問に中村は「今、実家で犬を飼っています。動物は大好きなので楽しく撮影できました」と回答。続いて坂本が「小学生のときにハムスターを飼っていました」と話すと、なぜか記者たちから笑いが起こり、坂本は「どうして笑うの?」と不思議そうな表情を浮かべていた。
その後の舞台挨拶で中村は、大変だった撮影の苦労を銀王号役のネコのナッツが癒してくれたと明かし、「すべての行動がかわいい! 動物が好きなので、最高でした」と振り返った。
終盤にはそのナッツと彼女の子どもも登場し、客席を沸かせた。久々に再会したナッツを抱いた中村は「相変わらずかわいい」と目を細める一方、「僕らが登場したときよりも、ナッツが出てきたときのほうが盛り上がった(笑)」と話しファンを笑わせていた。また子ネコを抱いた坂本も「連れて帰りたい!」と、すっかり心奪われた様子だった。
映画について坂本は「すごく感情移入できると思います。原作者の方(やまがらしげと)も、アフレコ収録で泣いていたりしたので」とアピール。中村も「心温まる映画を目指していたので、そうなっていたら嬉しいです。銀王号が本当にかわいいので、劇場で存分に癒されてください」と話していた。
『キミとボク』は5月14日よりテアトル新宿ほかにて公開となる。
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