映画『東京公園』の完成披露記者会見が6月2日に行われ、三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥、青山真治監督が登壇した。
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本作は、「東京バンドワゴン」で多くのファンを生んだ小路幸也の同名小説が原作。公園で写真を撮り続けている大学生が、ある女性の撮影を依頼されたことから、自分自身とそばにいる女性たちに向き合っていくという物語だ。
『サッド ヴァケイション』以来、実に4年ぶりにメガホンを取った青山監督はこの映画について、「生まれ変わったように若々しい映画にしたくて、それに成功したのではないかと思ってます。キャストの皆さんは、実にまばゆいです。今もまだ、まっすぐ見ることができないくらいまぶしすぎてどうしようって感じです」と笑いを交えながら話した。
一方、初めて青山監督の演出を受けたキャスト陣に感想を尋ねると、三浦は「『次はこう動いて』みたいに突発的な演技指導があるんですけれど、それがすごく斬新で、とても素敵でした」とコメント。小西も「本当にそのとおりで。おもちゃを見つけた子どもみたいにキラキラするので、見ていて楽しいです」と同様の意見。榮倉は「監督はいつも楽しそうだなぁって。衣装合わせのときにいきなりいなくなったり、居間のシーンがたくさん出てくるんですけど、その居間で寝転がってたり、自由な猫ちゃんみたいな動きをされる方で。だから目を見て喋れないなんて嘘だろって思ってます(笑)」と先程の監督の発言にツッコミを入れた。
また、今回の役どころについて、井川は「公園で考え事をしたり、散歩をしたりするのが自分も好きなので、そこは自分自身も満喫しました」と普段の生活とリンクしていることを明かし、「ベビーカーを押しながらの散歩だったので、『あれ? 今日、うちの子置いて来ちゃった』みたいな感じがしてました」と話した。
三浦は、3人の女性を見つめるという役どころだが、これに対し司会者が「綺麗な女性陣と共演してみていかがでしたか?」と質問をすると、「絶対聞かれると思ってました(笑)。どの取材を受けても絶対聞かれて……」と困り果て、さらには「青山さん、僕こういうの苦手なんですよ」と監督に助けを求める一幕も。すると監督は「『美しすぎて見てられませんでした』って言っとけばいいんだよ」とアドバイスし、笑いを誘った。
その後、三浦は印象深いエピソードについて、「長ゼリフのシーンがあるんですが、それを本番一発で決めて。そしたら青山さんが『すばらしい!』って言ったんですよ。青山さんは普段褒めないので、心からの叫びに聞こえました。一生の宝物になる言葉を頂きました」と感慨深そうに語った。
『東京公園 』は、6月18日より、新宿バルト9ほか全国公開される。
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