東京オリンピックを翌年に控えた1963年の横浜を舞台に、親子2世代に渡る青春を描いたスタジオジブリ最新作『コクリコ坂から』。この映画の完成披露会見が7月4日に横浜のホテルニューグランドで行われ、声優をつとめた長澤まさみと岡田准一、宮崎吾朗監督と鈴木敏夫プロデューサーが登壇した。
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鈴木は「この映画を企画したのは一昨年の12月27日。なかなか企画が決まらず、宮崎駿が書いたシナリオも、それとオーバーラップする形で吾朗くんが描いた絵コンテも、遅れに遅れた。一体どうなるんだろうと本当に心配だったし何度も危機があったが、それを乗り越えて映画が完成した」とこれまでの苦労を振り返っていた。
また、NGOの要請を受け、宮崎駿や庵野秀明らと共に東北の気仙沼と陸前高田を訪れ、本作の試写会を行ったことを明かした。現地にはトトロのイラストを印刷した色紙を大量に持って行き、サイン会も行ったそうだが、あまりのファンの多さに宮崎1人ではこなせず、庵野にもお願いしたエピソードを披露。「(庵野から)『僕はトトロと関係ありませんから』と抵抗されたので、新幹線代は俺が出したんだ、その分働けと言った。彼は頑張ってくれました(笑)」と話していた。
一方、本作がジブリ作品初参加となる長澤は「小さい頃から大好きで、まさか自分がジブリ作品の主人公の声を演じるなんて、夢にも思っていなかった」とコメント。ジブリ作品は、吾朗監督の前作『ゲド戦記』に続いての参加となる岡田は「監督が2度目(の本作)で覚悟を決めていることを知ってる分、本当に僕でいいのかと迷った」と告白。だが、やると決めた以上は「監督の力になれるように頑張りたいと思って臨んだ」そうで、「今とは違って、監督の(目の下の)クマがすごかった」と振り返っていた。
声の収録現場では長澤は「初めは張り切りすぎて、声を張ってセリフを喋っていたら『そんなんじゃない』と監督に言われた」と苦笑い。すると鈴木も、当時の様子について「最初にまさみちゃんに、あるシーンのセリフを喋ってもらったら明らかにミスキャスト。どうしようかと思った」と打ち明け場内を沸かせると、「声が可愛い過ぎるので、普通に喋るとどうなるのって聞いたら、彼女が『暗くなります』って言うので、それでやってもらったら、吾朗監督が『これだ!』と言った」と続けていた。
また、記者から偉大な父親である宮崎駿のことをどう思うかとの質問を受けた吾朗監督は「あるテレビのリポーターから、初号試写を見た宮崎駿からの『もっと俺を脅かしてみろ』というメッセージを聞かされた。それに対する答えを求められたので『(俺が追いつくまで)死ぬなよ』と返した。やっぱりすごい人なので、なかなか追いつけない。僕が年を取れば(腕を磨けば)、向こうも年を取る。そういう意味じゃあ、永遠に追いつかないだろうと思う」と話し、偉大なる父を持つことの苦労を吐露していた。
『コクリコ坂から』は7月16日より全国東宝系にて公開となる。
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