7月27日、武侠アクション大作『レイン・オブ・アサシン』の記者会見がパークハイアット東京で行われ、監督のスー・チャオピンと、製作と共同監督をつとめたジョン・ウーが登壇。映画の見どころなどについて語った。
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同作は、暗殺組織から離れ刺客に狙われることとなった女剣士が、平凡な幸せを望みながらも壮絶な闘いに立ち向かう姿を描いた作品。主人公の女剣士を『グリーン・デスティニー』のミシェル・ヨーが、その夫を『私の頭の中の消しゴム』などで知られる韓流スター、チョン・ウソンが演じている。
チャオピン監督は江口洋介主演の『シルク』などで高く評価される逸材。ウー監督は「数年前、『シルク』を見て、彼とぜひ一緒に仕事がしたいと思った」と組んだ理由を説明。また、実際に仕事をしてみてさらにその才能にほれ込んだ様子で「私は男性の映画ばかり撮ってきたので、チャオピン監督が女優を演出する様子を見て感銘を受けました」と絶賛。さらに「男優の演出も脚本も上手くて、嫉妬するほどでした」とも明かしていた。
一方、チャオピン監督にとってウー監督との仕事はプレッシャーだったようで「ウー監督がプロデューサーなので、ヒドい作品は作れないと思った」と告白する一方、「でも、ウー監督がお金のことやその他の様々なことを担当してくれたので、私は撮影に専念できました。これまで彼は愛のある熱い男たちを描いてきましたが、彼自身がまさしくそういう方」と感謝をこめて語った。
本作は、ウー監督の愛娘アンジェルス・ウーが女優デビューしているのも話題のひとつ。娘の望みなら何でも叶えてあげたいと目尻を下げるウー監督は、出演の経緯について「娘は監督志望なので、役者を経験しておくと将来役立つだろうと私からチャオピン監督に頼み、脇役ですが役をもらいました」と説明した。
百戦錬磨の巨匠監督も娘に対しては無力なようで「娘への演出はなかなかうまくできなくて、チャオピン監督に手伝ってもらいました」と苦笑い。ワイヤーアクションのシーンもあり「非常に高く吊り上げられるシーンだったのですが、私は心配で心配でたまらず、カメラの前をウロウロしていました。アクション監督やスタントマンに『大丈夫なのか? 安全面は保証できるのか? ワイヤーが切れたら責任持つんだろうな』と言うと、みんなから『大丈夫、安心してください』と言われてしまいました」と明かした。だが、それほど心配した娘からは、撮影後「お父さん、現場にいないで」と文句を言われたと、自らの親バカぶりに照れ笑いを浮かべていた。
会見の終盤には大地真央も駆け付け、両監督に花束を贈呈。
颯爽と登場した大地を見てウー監督は「いつも日本の素晴らしい俳優さんとお仕事してみたいと思っているので、もしこの映画の続編を撮ることがあったらぜひ出てほしい」とラブコール。大地は「本当に光栄です。夢のよう」と感激した様子で応え、「アクションは好きなので、ワイヤーで吊られてみたい」とニッコリ。「今日から中国語を頑張ります」と意欲を示していた。
『レイン・オブ・アサシン』は8月27日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。
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