『パンズ・ラビリンス』などのダークファンタジーを得意とする鬼才ギレルモ・デル・トロが脚本と製作をつとめた『ダーク・フェアリー』。この映画の日本語吹き替え版声優のオーディションが1月16日にヤクルトホールで行われ、杉田かおる、『リング0 バースデイ』などの監督で知られる鶴田法男、吹き替え版の演出もつとめる久保宗一郎が審査員として登場した。
今回オーディションで選んだのは、ハリウッドで天才子役と言われるベイリー・マディソン演じる主人公サリーの吹き替え声優。子役時代から女優として活躍している杉田は「40年前の天才子役、杉田かおるです」と挨拶すると、最終オーディションに残った6人に向けて「私のようにはならないでほしい」と自虐的なコメント。続けて、「金八先生をやっているときに武田鉄矢さんに『将来スターになったら脇役でお願いします』と言われていたのですが、(私も脇役で)お願いします」と未来のスターにゴマをすっていた。
オーディションでは、6人の最終候補者たちが作品の一部を実演。悲鳴シーンでは本家に負けないくらいの声の高さを披露する候補者もおり、観客を沸かせた。
そして、見事サリー役に抜擢されたのが、14歳の山口愛(めぐみ)さん。受賞について「すごくうれしいです。これからアフレコをするので頑張って行きたいと思います」と感動を抑え切れない様子。「審査委員特別絶叫賞」には10歳の木村真那月(まなつ)さんを選出。杉田は選考理由について「本当に皆さん演技が上手くて、大変悩んだのですがバランスを取れている方を選びました」と述べていた。
その後の囲み取材で、杉田は最近の人気子役について言及。芦田愛菜については「最近、廊下で会ったのですが、オーラがありましたね。日本を救ってくれるんじゃないかというくらいの」と印象を語った。
また、本作にちなんで最近起きた恐怖体験について聞かれた杉田は「畑を最近やっていますが、そこでバッタと目が合ったのが怖かった」と思わぬエピソードを披露。取材陣を笑いに包んでいた。
『ダーク・フェアリー』は1月21日よりシネマサンシャイン池袋ほかにて全国順次公開。今回のオーディション合格者による日本語吹き替え版はDVDに収録予定だ。
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