『エイリアン』『グラディエーター』など、映画史に残る名作を生み出してきた巨匠リドリー・スコット監督。その最新作『プロメテウス』のワールドプレミアが、現地時間5月31日にロンドンのレスター・スクウェアで開催された。
鮮やかなブルーカーペットが敷き詰められた会場には、約1500名のファンと約250名の報道陣が集結。そうしたなか、主要キャストのノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロン、マイケル・ファスベンダーらが登場すると、大きな歓声が上がっていた。
スコット監督はラパスを主演に起用した理由について「『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を見て素晴らしいと思った。オリジナル映画の監督と会って、もう1度作品を見直し、主人公を演じた人がどういう人かを考えてみた。街のチンピラのような人物だが、彼女を演じた女性に会ってみると、すごい女優だと分かったんだ」とコメント。
一方、デヴィッドというロボット役を演じたファスベンダーについては「優れた俳優を起用したいと思った。彼にはそんなに簡単に『イエス』と言ってもらえると思っていなかったが、簡単に役の説明をすると『イエス』と言うので、『ワオー!』と思ったよ。彼は優れた俳優というだけでなくコメディアンでもある。彼ら役者たちとの毎日の撮影は本当に楽しかったよ」と振り返った。
ラパスは、演じた主人公のエリザベスについて「彼女は考古学者で科学者よ。でも、神の存在を信じている人で、私は彼女のそういう矛盾した両面が気に入ってるの」と話し、「リドリーのほかの映画の主役とよく似たところがありますか?」という質問には、「エリザベスはリドリー・スコットの映画に登場するヒロイン像だと思うわ。私にとって彼女はアイコン的存在ね。演じるのは楽しかったわ」と回答。
ファスベンダーはロボットのデヴィッド役について「彼は従順で、宇宙の執事のような役目。整理整頓をして、乗組員たちの世話を焼く。でも、彼はとても複雑なところがあって、中身は人間っぽいんだ」と語った。
またセロンは、本作への出演依頼が舞い込んだときのことを聞かれ、「こんな依頼に『イエス!』と言わない役者なんて1人もいないと思うわ。電話をもらって感激だった」と振り返ると、スコット監督については「素晴らしい人よ。本物のフィルムメイカーだから。飛び抜けた目をもっているし、スケールの大きな考え方をする人だけど、いつでも人の感情、人間らしいものを一番気にかけているの。だから、役者として彼と組めたことは、とても貴重な経験だったわ」と話していた。
『プロメテウス』は8月24日より3D版と2D版で全国公開となる。
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