10日で5割(トゴ)という法外な金利で金を貸し付け、非情な取り立てで債務者を借金地獄へと突き落とす伝説の闇金ウシジマと、金や欲望に踊らされる人々の姿を描いた『闇金ウシジマくん』。この映画の完成披露舞台挨拶が7月11日にイイノホールで行われ、山田孝之、大島優子(AKB48)、林遣都、崎本大海、やべきょうすけ、新井浩文、山口雅俊監督が登壇した。
同作は、累計発行部数600万部を超える同名人気コミックが原作。それが、深夜ドラマ化を経て映画化されたことについて山田は「今回、映画になったということは、きっと面白いと思ってくれた人が多かったのではないかと思っています」と挨拶。
その山田をはじめ、やべ、新井といった個性派俳優に囲まれての出演となった大島は、自身が演じる役について「過激な役の方が多いなか、少しは心の拠り所になるかなという役。箸休めと言った感じで私の役を見ていただければ」と語り、林は「『闇金ウシジマくん』はみなさんが普段、普通に生きていては見ることのできない世界が広がっている。見終わった後に日常の幸せを思いっきり噛みしめて帰って下さい」と話した。
この日は、男性陣が「借金をするなら何を担保にするか」をフリップに書き入れ、そのなかから気に入った答えを大島が選ぶというイベントも行われた。
山口監督が書いたのは【主演女優オファーと晩酌セット】で、大島に次回作の主演女優をオファー。崎本の答えは【肝臓】で、「簡単にお金を借りたらいけないなってことを主張したいという思いも込めた」と説明。また、「ものすごく生々しいんですけど大丈夫ですかね」と話す新井の答えは【身分証のコピーと実印。保証人は浅野忠信さん】というものだった。
一方、林の答えは【中学校の記憶】。林は中学校時代にすごくモテたそうで、「人生で1番モテて、本当に楽しかった、戻りたい。僕の宝物」と自身の中学時代を振り返ると、その記憶を担保にすると大島にアピール。
そうしたなか、山田の答えは【命名権】。借りた金を返せなくなった暁には、大島が山田の名前を変えられる権利を有するというもので、山田は「そうなると、僕も大島優子。今は1人でしか働けないけど、僕も大島優子として働けるようになる」と説明。大島から「例えば、こうして私が舞台挨拶をしている最中に、AKB48のコンサートに出てくれるってこと?」と確認されると、山田は「出れます!」と即答した。
最終的に大島が選んだのは、その山田の【命名権】。「もう1人の私が生まれるということで、山田さんに」と理由を告げると、山田は「どうも、山田改め、大島優子です」と挨拶。監督からも「山田くん、(AKBの楽曲の)『ヘビーローテーション』も歌って踊れるからね」と太鼓判を押されていた。
『闇金ウシジマくん』8月25日より新宿バルト9ほかにて公開される。
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