『汚れた心』初日舞台挨拶に登壇した伊原剛志「移民の歴史を入念にリサーチした」
第二次世界大戦終戦直後のブラジルで、日本の勝利を信じ続けた“勝ち組”と敗戦を受け入れた“負け組”との間で実際に起こった、日系移民同士の壮絶な争いを描いた『汚れた心』。この映画の初日舞台挨拶が7月21日にユーロスペースで行われ、主演をつとめた伊原剛志が登壇した。
日本で世界初公開を迎える本作について、伊原は「8月にブラジル、またアメリカと世界で公開される本作ですが、ここ日本でみなさまと初日を迎えられたことをとても嬉しく思います」と挨拶。
当時、ブラジルで日本人同士の抗争があったことは「この映画のオーデションを受けるまでは全く知らなかった」そうで、「タカハシという役を演じるにあたって移民の歴史を入念にリサーチし、現地の人にもたくさん話を聞きました。そのなかで、“勝ち組”にも“負け組”にも祖国・日本を愛する強い気持ちがあり、そういった“望郷の念”が強すぎて起きた悲劇であると感じました」と語った。
また、ブラジル長期ロケでのエピソードを尋ねる質問には「現地の方に勧められて、自分でピラニアを釣って食べることに挑戦しました」と回答。「池にかかっている桟橋から釣るのですが、桟橋が今にも壊れそうなほど古びていて、歩くたびにものすごく揺れるんです。池にはピラニア以外にワニもいたので、すごく怖かったですね。でも、ピラニアはメチャクチャうまかったです(笑)」と振り返っていた。
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