直木賞作家・道尾秀介の本格ミステリーを映画化した『カラスの親指』。この作品の完成記念会見が8月16日にヒルトン東京で行われ、キャストの阿部寛と村上ショージ、そして原作者の道尾が登壇した。
本作は、悲しい過去を背負うベテラン詐欺師のタケ(阿部)と、成り行きでコンビを組むことになった新米詐欺師のテツ(村上)のもとに、ヒョンなことから、美人姉妹と1人のノッポが転がり込んでくるところから展開していくストーリー。
映画について阿部は「人間の悲哀というか、奥深いところを描いた作品です。いろんなどんでん返しがあって、気の抜けない作品になっています」とコメント。村上は「全部言われました! 吉本辞めることになってもこの作品があるからいいかと、そう気持ちにさせてくれた映画です」と思いを語ると、原作者の道尾も「自分で書いた小説はフラットな気持ちで読めないので、初めてこの映画を見て『カラスの親指』を素で楽しめました。我ながらいい物語を書いたなと感じさせてくれました」と話した。
また、共演した阿部について村上は「暑いロケでの撮影で、すっとアイスクリームを出してくれたり。やっぱり上の人は違うなと。僕なんかはこっそりコンビニ行って1人でアイス食べてそうですけど(笑)」と絶賛。これに対し阿部が「スイカを買ってきてくれたり」とフォローすると、村上は「それはね、阿部さん、僕がみんなの足を引っ張っていたので、少しでも許してもらえるかなと思って」と狙いを打ち明け、阿部を笑わせた。
さらに村上は、人生でダマされたことはという質問に「以前、お米のコマーシャルで、吉本のお偉いさんから『おまえともう1人、素人のおばちゃんが残っているけど、ほぼおまえに決まりや』と言われたが、待てど暮らせど連絡が来ない。それで、あのコマーシャルの件、どうなっていますかと聞いたら『残念ながら素人に負けた』と言われた(笑)」と話し、「芸人って目先の金を計算しているんですね。それで会社の経理から前借りをするんですが」と続け、そのお金を返すのに走り回ったという苦労話で、会場を沸かせていた。
この日は「衝撃のラストには 衝撃のウラがある」という宣伝コピーに絡め、村上に内緒で、あるサプライズも。なんと、阿部がポスターをめくると、そこには「村上ショージさん、全国プロモーション行脚の旅決定!!」という文字が書かれていたのだ。それを見た村上の第一声は「はあ?」。次いで「えっ? オレ、こんなの聞いてへんで!」と慌てふためくも、無理矢理「全国プロモーション行脚中」と書かれたのぼりを渡され、阿部から「代わりにお願いします」と託されると観念したのか、「わかりました、行ってきます」と笑顔を取り戻し、早速、全国行脚へと旅立った。
『カラスの親指』は11月23日より全国公開される。
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