「ストロベリーナイト」や「ジウ」といった警察小説で知られる誉田哲也の同名小説がWOWOWで『ヒトリシズカ』として連続ドラマ化。その舞台挨拶付き試写会が10月13日にスペースFS汐留で行われ、主演の夏帆と平山秀幸監督が登壇した。
同作は、5つの殺人事件が次々と発生し、警察も翻弄されるなか、それぞれの事件の裏側には共通する1つの深い闇があり、その闇のなかにはある1人の少女の姿があったというストーリー。
警察を翻弄する少女・伊東静加役を演じた夏帆は、撮影前や撮影中は先が見えず、本当に苦しかったそうで「まさか自分がここに立っていられるとは」と感慨深げに振り返ると、「今日、こうやってみなさんに完成したものをお見せすることができ本当に嬉しいです」と挨拶。
平山監督は、原作者自らが伊東静加はもっとも難解なヒロインだとコメントしていることについて「原作者が言うのだから、僕らはもっと難解なわけで」と苦笑い。続けて「静加っていう女性は1話のなかにそんなに出て来ないんですね。ただ、出番が少ないからと言って印象を薄くするわけにはいかないので、どういう風に彼女の存在を引っ張っていけるかがちょっとしんどかった」とコメント。
静加を演じた夏帆の印象については「正直、もうちょっとキャピキャピした方なのかと思ったんですけど、非常に男っぽいというか、竹を割ったような方なので、仕事はしやすかったですね」と語った。
一方、夏帆は、女優人生のなかで初めて闇を抱える人物を演じたことについて「プレッシャーがすごく大きかったですね」と本音を吐露。「主演ということもありますし、常に何かに追われているような感覚が撮影期間中ずっとありました。監督も仰っていましたが、1話のなかの出番が少ない役。撮影現場にいるときは監督がいるので、まだ落ち着いていられたのですが、オフで自宅にいるときは、本当にどうしたらいいのかわからなくて、すごい苦しかったです」と役作りの難しさを説明した。
また、10代から30代までを演じたことについては「私が過ごしてきた15歳と、静加がいる15歳の環境ってまったく違うので、静加に関しては年齢はあまり関係ないのかなって思った。それよりも、もっと難しいことがたくさんあったので」と話していた。
『ヒトリシズカ』は10月21日の夜10時より放送スタート。第1話は無料放送となり、BSデジタル放送が視聴できる方なら誰でも無料で見ることができる。
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