WOWOWのオムニバスドラマ『鍵のない夢を見る』の記者会見が、8月27日にオテルオークラ東京で行われ、各ドラマの主演をつとめる倉科カナ、成海璃子、木村多江、高梨臨、広末涼子が登壇。作品の見どころなどを語った。
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どの物語も女性なら誰もが経験しそうな身近な怖さに満ちているが、幼稚でバカな男と分かっていながら愛してしまう女性を演じた倉科は、「(男の言動は)7割は私を傷つけるものですが、後の3割は心をわしづかみにされるような行動だったりするので、より好きになり『私じゃないと理解できない』という願望が芽生えてくる」とすっかり役柄に共感してしまった様子。「皆さんの目にはラストが悲しく映るかもしれませんが、演じていて本当に幸せな気持ちになりました。『愛することってこんなに幸せなんだ!』って」と思い入れたっぷりに語っていた。
一方、DV男性から離れられない女性役を演じた成海は「フワフワして自信がなく、弱いところがある」と、自らの役柄を冷静に分析。「(DVは)歪んでるよ、強くなれ!と言いたいですね」と渇を入れていた。
最年長の木村が演じたのは、プライドが高く孤独な独身女性。「本音と建て前が違う女性」と説明し、共感しながらも「こういう女性痛いよね、と思いながら演じさせていただいた」とコメント。「5話のなかで私の回はコメディ担当かなと思うので、楽しんでいただけたら」とアピールした。
また、理想に押しつぶされて我が子の姿を見失ってしまう新米ママを演じたのは、自身も2児の母である広末。「今回の役は母親としてはつらい役だった」と吐露し、「育児というのは最高に楽しくて喜びと発見の連続ですが、精神的にも肉体的にも大変。どのお母さんも経験してきた危険や危うさが理解できた」と、役柄に共感した様子。役作りについては「周囲を含めて情報はたくさんあったので生かせた。(視聴者には)共感というよりも反面教師にしてもらえれば」と話していた。
和気藹々とした雰囲気のなかの会見で、互いの言葉に頷き合う場面もしばしば見受けられた。小学校時代の思い出にとらわれてしまう女性を演じた高梨が、「(小学校の頃)横断歩道の白い線を踏まないとワニに喰われちゃうという話があって、今でも横断歩道を見ると白い線を踏んじゃいますね」と照れ笑いすると、隣の広末も「そうそう」と言わんばかりに大きくうなずいていた。
連続ドラマW『鍵のない夢を見る』は9月1日/夜10時よりWOWOWにて放送。倉科主演の第1話『芹葉(せりば)大学の夢と殺人』は無料放送に。
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