前作『ラスト・スタンド』のプロモーションで2月に来日して以来、9か月半ぶりに新作『大脱出』を引っさげ来日したアーノルド・シュワルツェネッガーが、12月3日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた同作のジャパンプレミアに登場した。
本作は、船上に浮かぶ難攻不落の監獄要塞からの脱出劇を描いたアクション大作。かつてのライバル、シルヴェスター・スタローンと初めてガッツリと共演した感想を聞かれたシュワルツェネッガーは「まずは、スタローンにお礼を言いたい。彼が君も出ろというので、彼のアイデアで出たのだから」と説明。
ついで「ある日、彼から電話があったんだ。やっとシナリオが見つかったよとね。実は2人でずっと探していたんだ、いいシナリオを。それで、どこがいいんだって聞いたら、ついに俺たちがスクリーンの上でファイトできる、そういう映画だと彼が言うので、スクリーンの上でファイトするなら俺が勝つぞと言ってやりました(笑)。そしたらスタローンは、そういうだろうけど、実際にやったら俺の方が勝つからと言い返してきた」とニンマリ。「それでじゃあカメラの前で、どちらが勝つかやってみようということで、この映画に2人が出ることになったんです」と共演実現までの経緯を説明すると、「結果は申しません。映画を見れば、どちらが勝つかわかります」とアピール。
スタローンに関しては「本当に情熱的で一生懸命取り組む。スタントや肉体を駆使することに全力をかけていて、シナリオを書くし、絵の才能もある。とても尊敬しているよ」と話すと、「『エクスペンダブルズ3』をもう撮り終えているんだ」と明かした。
さらに「昔はライバルでしたが、今はお互いに尊敬し合って友人になりました。これからもいっぱい2人で共演作を作りたいと思っています」と今後も共演を重ねていく意向を示すと、場内からは大きな拍手が沸き起こっていた。
一方、俳優業の引退はあるかという質問には、「60〜65歳くらいになると、いつも引退するかと聞かれる、こんなイヤな質問はないです。演じるのが好きだし、スペシャルオリンピックにも非常に力を入れている。環境問題にも取り組んでいるし、ボディビルやフィットネスのプロモーションも大好き。それなのに、なぜ辞めなくてはいけないのか? だから私は、その全部を倒れて死ぬまでやります」と生涯現役宣言も飛び出した。
『大脱出』は2014年1月10日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開となる。
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