米アカデミー賞、『アメリカン・ハッスル』『ゼロ・グラビティ』が最多10部門で候補に

最多10部門にノミネートされた『ゼロ・グラビティ』(上)と『アメリカン・ハッスル』(下)
(C) 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LAGENDARY PICTURES
(C) 2013CTMG
最多10部門にノミネートされた『ゼロ・グラビティ』(上)と『アメリカン・ハッスル』(下)
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最多10部門にノミネートされた『ゼロ・グラビティ』(上)と『アメリカン・ハッスル』(下)
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主要9部門にノミネートされた『それでも夜は明ける』
(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved.
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
『ダラス・バイヤーズクラブ』
(C) 2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right
長編アニメーション賞にノミネートされた『風立ちぬ』
(C) 2013二馬力・GNDHDDTK

1月16日(現地時間)に第86回アカデミー賞のノミネーションが発表され、『アメリカン・ハッスル』『ゼロ・グラビティ』が作品賞、監督賞をはじめ最多10部門で候補となり、宮崎駿監督の『風立ちぬ』が長編アニメーション賞にノミネートされた。

『風立ちぬ』がゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート、アニメ部門候補にはならず

デヴィッド・O・ラッセル監督の『アメリカン・ハッスル』とアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』。それぞれ作品賞、監督賞を含む最多10部門で候補となり、ゴールデングローブ賞ドラマ部門で作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』も主要9部門ノミネートを勝ち取り、この2作に続いた。

『アメリカン・ハッスル』は、デヴィッド・O・ラッセル監督の前作『世界にひとつのプレイブック』と同様に主演、助演の男優・女優4人が候補者選出という2年連続の快挙。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で主演男優賞にノミネートされたレオナルド・ディカプリオは、これまで助演男優賞1回(『ギルバート・グレイプ』)と主演男優賞に2回(『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』)で候補となったが、受賞は果たしていない。それだけに今回、受賞するかに注目が集まるが、20キロ以上減量して鬼気迫る演技を見せた『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーという強敵が立ちはだかっている。『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムス以外は全員受賞経験者という主演女優候補たちの中でも、メリル・ストリープは史上最多の17度目のノミネーションだ。

日本からは短編アニメーション部門に森田修平監督の『九十九』がノミネートされ、ニューヨーク在住の日本人前衛芸術家・篠原有司男、乃り子夫妻に密着したザッカリー・ハインザーリング監督の『キューティー&ボクサー』が長編ドキュメンタリー部門で候補になった。

アカデミー会員による最終投票は2月14日から25日まで行われ、授賞結果は3月2日(現地時間)、ロサンゼルスのハリウッド&ハイランド・センターにあるドルビー・シアターで発表になる。エレン・デジェネレスが司会を務める授賞式は日本でもWOWOWで生中継される予定。

主なノミネーションは以下の通り。

■作品賞
『アメリカン・ハッスル』
『キャプテン・フィリップス』
『ダラス・バイヤーズクラブ』
『ゼロ・グラビティ』
『her/世界にひとつの彼女』
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
『あなたを抱きしめる日まで』
『それでも夜は明ける』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

■主演男優賞
クリスチャン・ベイル(『アメリカン・ハッスル』)
ブルース・ダーン(『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』)
レオナルド・ディカプリオ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
キウェテル・イジョフォー(『それでも夜は明ける』)
マシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』)

■主演女優賞
エイミー・アダムス(『アメリカン・ハッスル』)
ケイト・ブランシェット(『ブルージャスミン』)
サンドラ・ブロック(『ゼロ・グラビティ』)
ジュディ・デンチ(『あなたを抱きしめる日まで』)
メリル・ストリープ(『8月の家族たち』)

■助演男優賞
バーカッド・アブディ(『キャプテン・フィリップス』)
ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・ハッスル』)
マイケル・ファスベンダー(『それでも夜は明ける』)
ジョナ・ヒル(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
ジャレッド・レト(『ダラス・バイヤーズクラブ』)

■助演女優賞
サリー・ホーキンズ(『ブルージャスミン』)
ジェニファー・ローレンス(『アメリカン・ハッスル』)
ルピタ・ニョンゴ(『それでも夜は明ける』)
ジュリア・ロバーツ(『8月の家族たち』)
ジューン・スキッブ(『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』)

■監督賞
アルフォンソ・キュアロン(『ゼロ・グラビティ』)
スティーヴ・マックィーン(『それでも夜は明ける』)
アレクサンダー・ペイン(『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
デイヴィッド・O・ラッセル(『アメリカン・ハッスル』)
マーティン・スコセッシ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)

■長編アニメーション賞
『クルードさんちのはじめての冒険』
『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『Ernest and Celestine(原題)』
『アナと雪の女王』
『風立ちぬ』

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