山岳小説の最高峰「神々の山嶺」を実写映画化。来春からネパール他で撮影
山岳小説の最高峰「神々の山嶺」が『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』として映画化されることとなった。監督は、モントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞受賞作『愛を乞うひと』(98年)など重厚な人間ドラマに定評のある平山秀幸。来年春にネパールなどで撮影を行い、2016年に公開される予定だ。
「神々の山嶺」は、「陰陽師」シリーズなどの夢枕獏による小説で、世界最高峰の山に魅せられた2人の男の交錯する人生を軸に、厳しい山嶺に命を賭けて挑む姿と、彼らを取り巻く人々の想いを壮大なスケールで描いた感動作。
小説は第11回柴田錬三郎賞を受賞し、谷口ジロー作画によるマンガ版は文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。小説・マンガを合わせ、中国や韓国はもとより、英語版・欧州各国語版も出版され、現在までに全世界で100万部を突破するベストセラーとなっている。
これまでスケールの壮大さがネックとなり映像化が難しいとされていた小説だが、映画化について夢枕は「なんということであろうか。この物語が、現実に映画化される日が来ようとは」と興奮を隠しきれない様子。「現実にヒマラヤの高所まで、カメラを持ち込み、俳優も監督、スタッフも、全員が行くことなしには考えられない映画である。それが実現するのである。ここまで待ってよかった。凄い映画になると思う」と語った。
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