2014年ハリウッド10大ニュース(前編)/セクシー画像流出にアイス・バケツ・チャレンジなどがありました
今年もハリウッドからは様々なニュースが届いた。そんななかから、2014年を象徴するような10大ニュースをピックアップ!
●iCloudからの画像流出騒ぎ
今年、セレブたちを震撼とさせたのは8月末に起きたプライベート画像の大量流出事件。ジェニファー・ローレンスをはじめ、キルスティン・ダンストやケイト・アプトンといった女性セレブたちがプライベートで撮ったヌードを含む画像が、何者かによって写真投稿サイトに大量にアップされたのだ。画像はiCloudにストレージされていたものがほとんどで、アップル社のシステムへのハッキングが疑われたが、同社は画像流出について、外部からの侵入によって引き起こされたものではないと発表している。現在も逃亡中のハッカーは100人を超えるセレブの画像を所有していると見られ、さらなる画像公開を匂わせながら、ネットユーザーに寄付を呼びかけたりしている。
また今月になって、別のハッカー集団がブラッド・ピットやジュリア・ロバーツらセレブの電話番号やメールアドレスをネットに公開した。トム・ハンクスやダニエル・クレイグ、ナタリー・ポートマンやトビー・マグワイアらはホテルに宿泊する際に使う偽名を暴露された。すべてがスマホ1台で済む便利な時代だが、同時に個人情報がいかに危険にさらされた状態にあるか、警鐘を鳴らす事件となった。
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●アイス・バケツ・チャレンジ
今夏、セレブを中心に一般人も巻き込んで世界中に広まった「アイスバケツ・チャレンジ」。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の周知と闘病者支援を目的としたチャリティ・キャンペーンで、挑戦者はバケツ1杯の氷水をかぶる動画を撮り、そのなかでさらに3人の挑戦者を指名するというもの。指名を受けると、氷水をかぶるか100ドルをALS協会に寄付するかを選択することができる。レディ・ガガ、レオナルド・ディカプリオにビル・ゲイツ、昨年のノーベル賞受賞者・山中伸弥教授まで、主旨に賛同した各界のセレブが参加した。次第に本来の主旨から外れたお祭り騒ぎになりかけた頃には、ベネディクト・カンバーバッチのように氷水をかぶる前に病気について簡単な説明と寄付先の情報を述べたり、金城武が「善行が挑戦でないこと、一時の流行でないことを願います」と字幕でメッセージを流し、無言のまま加湿器に溜まった水に氷を入れてかぶるなど、それぞれの人柄が表れる動画がネット上にあふれた。賛否両論あるなか、ALS周知という目的は果たされたようだ。
●近況報告はSNSを介して
ネットはセレブにとって格好のセルフプロモーション・ツール。ツイッターやフェイスブックもだが、やはり一番注目を集めるのは本人画像。そこで人気なのが写真投稿アプリ「インスタグラム」だ。スマホで撮った画像にひと言キャプションを付けて、簡単な近況報告をするのが若いセレブを中心に大流行している。
セレブ同士の意外な交友関係や、家族や親友、人によっては恋人とのオフショットも掲載、彼らのプライベート・ライフを垣間見ることができる。ほんの1、2年前まで、結婚式や生まれたばかりの赤ちゃんの写真は当事者と出版社で高額の取り引きが行われて独占掲載が定番だったが、今ではジョージ・クルーニーやブランジェリーナのような例外はあるものの、インスタグラムでお披露目というケースがほとんど。コメントする形式で、ファンも直接お祝いできる。
●一方で、セレブ同士のバトルも続発
ただし、こんなハッピーな話よりも頻発しているのは要らざる投稿による炎上騒ぎや、SNSを介してセレブ同士が繰り広げるバトルの数々。歌姫リアーナが元カレのクリス・ブラウンをめぐって、当時のクリスの恋人のカルーシェ・トランをツイッター上であてこすったり、ギャングスタ・ラッパーのスヌープ・ドッグが白人女性ラッパーのイギー・アゼリアを侮辱するツイートを連発して彼女が応戦するなど、ファンも見守るなかで激しいバトルが繰り広げられることも少なくない。
●ヒュー・ジャックマン皮膚ガンの闘病
46歳のヒュー・ジャックマンはSNSのアカウントを自ら更新し、積極的に活用している1人。日常の一コマから面白いことを見つけて近況報告を兼ねてマメにつぶやいている彼は昨年11月、インスタグラムで鼻に基底細胞ガンが見つかって除去手術を受けたと公表。そして今年5月、再発して手術を受けたことを公表したが、10月に3度目の除去手術を受けたことが判明。キャップにサングラスで変装して愛犬の散歩中の姿をパパラッチに撮られた直後、代理人が事実を認め、ヒュー自らが「おはよう!」とキャプション付きで愛犬と笑顔のツーショットをインスタグラムに投稿してファンを安心させた。1度目の手術のときは、いち早く異変に気づいて診察を受けるよう勧めた妻に、2度目は執刀医に感謝し、手術公表のたびに「日焼け止めを使ってください」と予防を呼びかける。努めて明るく前向きに闘病と啓蒙に臨む姿は清々しい。(…後編へ続く)
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