12月13日に『ウルルの森の物語』のファミリー試写会が有楽町の朝日ホールで開催され、主演の船越英一郎と長沼誠監督が登壇、舞台挨拶を行った。
2年前に大ヒットした『マリと子犬の物語』に主演。その際に、たくさんの方から「勇気をもらった」とのコメントをもらったという船越は、「今回、『ウルルの森の物語』の出演依頼をもらったとき、正直『マリ〜』を超える感動作を作るのは難しいのではないかと悩んだ」と胸の内を明かす。
「でも、脚本を読んだら、夢のような奇跡が次から次に起きる素晴らしいお話しだった。魔法も魔法使いも出てこないのに奇跡が起きる。どうやって起きたかと言えば、それは家族の絆と、あきらめないで信じる心。この2つがあれば誰でも、夢のような奇跡を起こせるんだという力強いメッセージを受け取り、まずは僕が、その奇跡とこの映画を信じなければいけないと思いました」と出演を決めた理由を熱く語った。
また、「(僕が信じた)奇跡は今日、みなさんの前で起きましたでしょうか?」と客席に語りかけると、1人の女性から大きな声で「起きた!」という返事が。ついで「お父ちゃん!」との声も響き渡った。実はこの日は、船越の妻で女優の松居一代も客席で鑑賞していたのだ。
松居が客席から「お父ちゃん」を応援するのは、これが2回目。そのことについて司会に触れられると、「前回、家内がどこにいるのか、目が悪くて見つけられずにドキドキしたので、今回はメガネを持ってきました」と言ってメガネをかけると、すぐに愛妻を発見。「一応、ここは会場ですので」とたしなめていた。
この日は、松居の横で鳩山幸首相夫人も鑑賞。「幸夫人もきっと感動されたのでは?」という司会の話しに、「犬好きで、涙もろいってことも仰っていたので……」と船越が答えると、客席から幸夫人が「大丈夫です。大きなハンカチを持ってきましたから」とハンカチを振り、客席からは笑いと拍手が巻き起こっていた。
その後は集まったマスコミ向けに、松居と幸夫人による囲み取材も行われた。松居はこの日の試写会に幸夫人が出ることになった経緯について、「幸夫人にお越しいただけないかという話が進められていた中で、ある朝、夫(船越)がその日のテレビ収録で幸夫人と共演することを知り、急いで手紙を書いた。また、夫にはハサミも持参させ、その場で封を開けてもらい、返事をもらって帰ってくるように伝えた」と内助の功を披露。また、幸夫人に対しても「女房の鏡」などと大絶賛。褒め言葉に照れた幸夫人が「帰らせてもらいます」と笑って話す一幕もあった。
『ウルルの森の物語』は12月19日より全国公開となる。
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