ボクサーとしてチャンピオンになった経験がありながらも暗い過去のために心を閉ざしているチョルミンと、視力を失いつつもいつも明るくはつらつとしているジョンファ。2人が織りなす純愛を描いた『ただ君だけ』のジャパンプレミアが6月7日に丸の内ピカデリーで行われ、チョルミンを演じたソ・ジソブとジョンファを演じたハン・ヒョジュが登壇した。
黄色い歓声と大きな拍手に迎えられたジソブは、本作の日本初お披露目となったことについて「今日がスタートなので、本当にドキドキと緊張しているのですが、みなさんが楽しんで見ていただけたようで嬉しいです」と挨拶。
「今まさに、みなさん映画を見終わったところなですよね」と確認したヒョジュは、日本の観客のリアクションが気になっていたようで「よーく見ると、涙を流した方はいらっしゃらないようですね」とちょっぴり寂しそうなコメント。これには客席のアチコチからは韓国語で「イッソヨ、イッソヨ(いますよ、いますよ)」という声が上がっていた。
また、本作に出演した理由を尋ねられたヒョジュは「女優として、正統派のラブストーリーをやってみたかった。私にとってこの映画は初めてのラブストーリー。初挑戦ということで、たくさん思い出もありますが、映画のなかで、こんなに純粋で深い愛を演じることができ嬉しいです」と回答。
同じ質問にジソブは「僕も美しく心温まるラブストーリーに出演してみたいと思っていました。それに加え(演じた)チョルミンが、1人の女性を命をかけて愛するキャラクターであることも気に入りました」と答えた。
その後、公式サイトに寄せられたファンからの質問に答えるコーナーに。ドラマや映画で泣くシーンが多いヒョジュは「どうやったら自然に泣けるのか?」という質問に「それは、たくさんやって来たからです。新人のころは、泣く演技が難しいって思っていましたが、今は泣くよりも明るく笑う演技の方が難しいと感じます」と答え、「ジョンファは悲しく苦しい状況におかれているにも関わらず、そのことを忘れさせてくれるように明るく笑う。この役を演じてみて、泣くシーンより笑うシーンの方が難しいと感じました」と続けた。
また、最後に観客へのメッセージを求められたジソブは「みなさん、ぜひもう1度、映画を見てください。そして、今恋愛をしている方は、愛する人にベストを尽くしてあげてください」とすべての恋をしている人にエールを送っていた。
『ただ君だけ』は6月30日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開よりとなる。
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