昨年11月21日に公開され、ファンからの熱い応援を受け、全国各地で上映されてきたアニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』。半年近く上映される異例のロングランヒットとなり、“マイマイ現象”を引き起こしてきたこの映画の、ファンへの感謝の気持ちを込めた舞台挨拶が、4月23日に吉祥寺のバウスシアターで行われ、片渕須直監督と主人公・新子の声を担当した福田麻由子が登壇した。
今年春に高校に入学し、この舞台挨拶が高校生になって最初の仕事という福田は、「ロングランというお話を最近聞いて、ビックリしています。公開されたのが去年の11月半ばで、まだやってたなんて、本当に嬉しいです」と挨拶。感謝の意を述べていた。
一方の片渕監督は、この日の舞台挨拶が「ちょうど国内での30回目」と明かし、「これまでの上映期間が130日ちょっとあるので、(計算すると)4日に1回くらい来ていることになります。お前が一番の常連だろうって感じなんですが」と自分に突っ込むと、「お客様の顔を1つでも多く拝見するのがだんだん楽しみになってきて、呼ばれもしないのに劇場に行ったことがあります」と、本作に対する思いや応援してくれたファンに対する思いを熱弁し続けた。
この日は、製作委員会を代表し、エイベックスのプロデューサーから、DVDのリリースが決まったことも伝えられ、場内からは大きな拍手が起こっていた。ただし、詳細はまだ報告できないようで、「今年の、太陽がカンカン照りで暑い頃には届けられると思う」と、夏頃の発売を示唆していた。
また、ニコニコ動画とUSTREAMでネット生中継も行われ、インターネットを通じての質問も寄せられた。福田は「新子ちゃんは千年前を想像して楽しんでいましたが、新子ちゃんみたいに想像を楽しんだことがありますか」との質問に対し、「いつもいろいろなことを想像していますが、友だちとこんな話をしたら、向こうはなんて返すかなとか、あんまり面白味のない感じです」と話し、会場を笑わせた。
最後にメッセージを求められると福田は、「高校に入学して、中学からずっと仲の良かった友だちと離ればなれになりました。連絡も取るし、たまに会いますが、毎日一緒にいられなくなって初めて、毎日当たり前のように一緒に話をしていたことが、すごく貴重だったんだなと感じました。そういう大切な人のことを思ったときに、この映画はすごくジーンとくるし、温かい気持ちになれると思います。最後まで楽しんでください」と話していた。
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