5月5日、有楽町朝日ホールで青春映画『ボックス!』の試写会が開催され、キャストの市原隼人、高良健吾、兒玉宣勝、斎藤嘉樹、三浦アキフミ、川並淳一の6人がトークショーに登壇した。
中高生限定で「こどもの日記念! 友情試写会」と銘打たれたこの日の試写会。市原たちが姿を現すと場内には黄色い歓声が飛び交い司会の声もかき消されるほどで、興奮のるつぼと化していた。
ボクシングに打ち込む高校生たちの熱い友情を描いた本作。ボクシング部の仲間を演じた6人も、撮影中に友情を感じたという。兒玉は、クランクインの日に市原や高良と“鼻うどん”をしたことを告白。鼻からうどんをすするシーンが台本にあり、それが上手くできない市原のためにみんなで練習したそうだが、「夜中までずっと鼻うどんをしていたときに、『こいつらとは仲良くやっていけるな』と思いました(笑)」と振り返っていた。
この日は、観客たちから寄せられた悩みに登壇者が答えるコーナーもあり、「親友と同じ人を好きになってしまった」という悩みに市原は、「あきらめる理由はないですよね。親友に自分も好きだと打ち明けて、勝負だべ、みたいな」と爽やかに回答。客席からは「カッコイイ!」という歓声があがっていた。また、「友だちができない」という悩みには、親が転勤族で転校が多かったという高良が回答。「僕も人見知りだと思うのですが」と前置きし、素の自分のままでは人と近づくことができないけれど、少し勇気を出せば、友だちもできるはずだと語っていた。
また、司会から「中学・高校時代に悩みをかかえていた?」と聞かれた市原と高良。市原は、「先が見えないから、常に焦っていました」とかつての気持ちを明かす一方、大人になると自分の気持ちだけで生きていくことが難しくなると話し、「今を楽しんでほしい。学生って、唯一、自分のためだけにがんばれる時期だから」と、若者たちに熱いメッセージを送った。高良も、「大小に関わらず、悩みはあった。でも落ちるところまで落ちたら、あとは上がるしかないから」と学生時代を振り返っていた。
本作に関して、「役者人生のなかでも、濃く残っていく作品になっている」と市原。高良は「いろんなことを感じたと思うので、それを大切にして、宣伝お願いします!」と客席に呼びかけていた。
『ボックス!』は5月22日より、新宿バルト9ほかにて全国公開される。
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