「3度来日して2度ケガ負っても日本が大好きだった」…貴重な写真展『MINAMATA ユージン・スミスへのオマージュ』開催
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ユージン・スミスのアシスタント、石川武志の貴重な写真展
ジョニー・デップ製作・主演で話題となっている、映画『MINAMATA―ミナマタ―』(9月23日公開)。この作品では、日本四大公害の1つ水俣病を世界に知らしめた写真家として描かれるウィリアム・ユージン・スミスが主人公だが、彼がユージン夫妻と3年間共に過ごし、アシスタントを務めた石川武志の写真展「MINAMATA ユージン・スミスへのオマージュ」が、10月7日から25日にリコーイメージングスクエア東京・ギャラリーAで開催される。
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この写真展では、ロバート・キャパ賞を受賞したユージン夫妻の写真集「MINAMATA」(75年)にも掲載されていない水俣の生活や撮影シーンなど、石川の貴重な作品が展示される。
作品はモノクロームで、作家自らがプリントしたゼラチンシルバープリント31点で構成されており、展示期間中はオリジナルプリントの販売も行われる。
アシスタントにも撮影の機会を与えた、ユージン・スミスという人物
ユージンは石川に、ユージンのアシスタントになってしばらくした頃、20本入りのフィルムパックを渡され、「お前も撮れ、自分ならどう撮るか考えろ」と言われたという。
以来石川は、アシスタントをしながらユージン本人や水俣病患者を撮影。
1971年から3年の間のことを、「ユージンが水俣で何を見て、何を撮影し、何を残したのか、伝説の写真集『MINAMATA』はどのようにして制作されたのかを同時体験させてもらった」と貴重な体験だったと語る。
また、ユージンが日本に3度来日して2度大怪我をさせられたことを明かし、「それでも日本が大好きだと公言していた」と言う。
そして石川は、写真集「MINAMATA」が、ユージンが命と引き換えに取り組み燃え尽きた最後の仕事だったと述べ(ユージンは出版の3年後にこの世を去っている)、「私は、今回の写真展『MINAMATA ユージン・スミスへのオマージュ』を通じて、ユージン・スミスが取材した水俣の真実を知るいい機会になればと思う」と思いの述べた。
石川武志写真展「MINAMATA ユージン・スミスへのオマージュ」は、10月7日より開催される。
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