少年ジャンプで連載中の人気コミック「トリコ」。未知なる味を求めて世界中を渡り歩く伝説のハンター“美食屋”トリコが繰り広げるグルメバトルが『トリコ3D 開幕!グルメアドベンチャー!!』としてアニメーション映画化され、桃井かおりが声優に初挑戦。1月27日にアバコクリエイティブスタジオで公開アフレコが行われた。
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通常アフレコでは、声優は録音スタッフの指示に従って収録していくのだが、そこは桃井かおり。自ら場を仕切る桃井流を炸裂させ、スタッフも押され気味の異色のアフレコ現場となっていた。
その後、囲み取材が行われ、声優初挑戦の感想については「いつも私に合わせてもらっていいるので、(映像に)口を合わせるのがすごく大変でした」と苦笑いする桃井。とはいえ、演じていくうちにキャラクターを桃井風に激変させてしまったそうで「おとなしいキャラクターだったのですが、だんだん調子にのっていくキャラクターに変わっていってます。桃井がやると、やはり図に乗った感じが出ちゃいますよね(笑)」と開き直る一方、「原作者の方がどう思うか心配」と一抹の不安ものぞかせていた。
桃井が演じたのは、主人公トリコに怪鳥の捕獲を依頼する少年ペックの役。だが桃井は「主役はトリコなんですけど、私の方がセリフが多かったんで、タイトルを(ペック主体に)変えない?って言ってるんです」と主役の座を狙っている様子だった。
今後も声優にトライしたいかという質問には「ないですね」と断言。「私もヒマじゃないので」と笑いながらも少しは興味があるようで「俳優ではやれないくらいヘンな役とかをやってみたい。虫とかゴミとか、壁とか。『キャラクターをどうやって作るの!?』みたいな役だと面白いかな」と話していた。
2006年に『無花果の顔』(第57回ベルリン国際映画祭 NETPAC賞など受賞)で監督デビューを果たしている桃井。現在、監督2作目が進行中だが「お金が本当に集まらなくて。信用がないんですかね。(前作では)賞も獲ってるんですけどね」と急に弱気な口調に。
「今年中になんとかならないと困るんですけど」とボヤく桃井にリポーターが「沢尻エリカさんの起用はどうですか?」と投げると、「どうだろう……」としばらく沈黙してから、意を決したように「問題ある人を全部集めてもいいですよね」と前向きな発言。ちなみに内容は「餃子を作る5人の女たちの話」だそうで、元々は故・市川準が監督するはずだった企画を、主役に決まっていた桃井が引き継いだという。
3月19日より「ジャンプ HEROES film」として『ONE PIECE 3D 麦わらチェイス』と同時上映される本作。最後の挨拶で桃井は「(『トリコ3D』は)『ワンピース』と一緒なんで、収益は大丈夫だと思います!」と笑顔を浮かべ、「後は、皆さまが『ペックの声がいい』『ペックのキャラがいい』ともり立ててくだされば」と自らの役を声を大にしてアピールしていた。
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