朝鮮戦争を舞台に、ほとんど戦闘経験のないまま戦わざるを得なくなった71人の学徒兵の姿を綴った『戦火の中へ』。実話をもとにしたこの映画のプロモーションのため、イ・ジェハン監督とキャストのチェ・スンヒョン(T.O.P)、エグゼクティブ・プロデューサーのチョン・テウォンが来日。1月26日にザ・ペニンシェラ東京で行われた記者会見に臨んだ。
冒頭、ジェハン監督は「私にとって(この記者会見は)は3回目の日本でのイベントになります。にも関わらず、今、胸がドキドキしています」と挨拶。スンヒョンは「昨年の今頃、ちょうど寒い時期に韓国で撮影をしていました。1年経って、こうして日本に来てプロモーションをしていうることを、すごく感慨深く感じています」と語っていた。
火薬2トンを使った激しい戦闘シーンも話題の本作。その撮影についてスンヒョンは、「戦争映画なので、たくさんの戦闘シーンがありました。だから、私も含めてみんな、ケガはつきものでした。撮影を終えて宿に戻って鏡を見ると、体中に傷がついているんです。それを見ると、どうしても気になってしまうので、撮影中はなるべく鏡を見ないように心がけました」と過酷な撮影現場を振り返る。
なかでも大変だったのが、撮影中に破片が目に入ってしまったこと。「急いで病院に行ったら、あと少しズレていたら失明したかもしれないと言われ、そのときは少し怖いなと思いました」と話していた。
そんなスンヒョンについてジェハン監督は、「とても想像力が豊で、集中力があって、感性もある俳優」と語ると、「もちろんルックスも無視できない」とベタ褒めしていた。
また、冒頭で描かれる激しい市街戦の撮影についてスンヒョンは「弾丸箱を2つ手に持ち、薬莢を体に巻き付けた状態で、世の中にこんな重いものがあるのかというくらいの重さを感じながら撮影を行いました」とコメント。
続けて「監督はリアリティを重視する人で、爆破シーンが計算した演出に見えるのは望ましくないと考え、私も爆発物がどこに仕掛けられているのかを知らされないまま撮影に臨みました。しかも、大がかりな撮影なのでNGを出してしまうと、再度セットを組み直すに時間がかかる。そういった状況で、すさまじい緊張感のなか、まるで戦場に本当にいるような気持ちで撮影に臨んでいました」と述べると、「でも、緊張感のあるなかで撮ったせいか、もっとも愛着のあるシーンになりました」と満足げに語っていた。
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