世界遺産・白神山地の北端に位置する青森県・鰺ヶ沢町を舞台に、放浪犬・わさおと彼を飼うことになった女性との絆を描いた感動作『わさお』。この映画の完成披露試写会が2月13日に丸の内 TOEIで行われ、キャストの薬師丸ひろ子と伊澤柾樹、吉永淳、大沢樹生、鈴木砂羽、錦織良成監督が舞台挨拶に登壇した。
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本作は実話をもとにした作品で、“主演”のわさおを本物のわさおが演じているのも見どころのひとつ。この日は“ブサかわ犬”として多くの人々から愛されるわさおも青森から上京し、飼い主の菊谷節子さんに連れられて登場。だが、大勢の人やカメラのフラッシュに戸惑ったのか、舞台の隅に隠れようとしてしまい、そのユーモラスな仕草に、客席から「かわいい!」という声が挙がっていた。
子役の伊澤は「今日は見に来てくれてありがとうございます。僕は犬が大好きだったので、わさおの映画に出られてすごく嬉しかった」と挨拶した。また、犬が大好きという大沢は「初めて脚本を読んだとき、3ページ目でウルッと来てしまいました。動物映画の枠を超えたステキな作品に参加できて、とっても嬉しく思っています」と出演の喜びを語った。
大沢と同様、犬が大好きという薬師丸。監督は「(薬師丸から)アドバイスをいただきました。犬には人間の気持ちが分かるということで、(撮影がうまくいかないときでも)『わさお、出来ないじゃないか!』というようなことを、言葉はもちろん、心の中でも思っちゃいけないということで、スタッフも和(なご)やかな気持ちで撮るように心がけました」と明かした。
ただ、タレント犬ではないわさおの撮影には苦労もあったようで「最初は1日1カットも撮れなかったり、リードを外したら逃げて行っちゃったりもした」と振り返るも、「最後のほうはものすごくお利口になって、どんどん撮れるようになりました」とわさおの成長を讃えた。
そんなわさおの成長に大きく貢献したのがわさおの“お母さん”菊谷さん。薬師丸は「わさお君がお芝居したのはお母さんのおかげ。声が枯れるまで(わさおに)声をかけてくれたりして」と話していた。
一方、本作が出演映画第2作目となる吉永は「わさおがカメラの前でまったく動じずドッシリと立っている姿を見て、『あ、格好いいな!』と思って見ていました」と、わさおの大物ぶりを証言していた。
先日、わさおがユネスコの特別大使“犬”(ワンバサダー)に選ばれたことが報じられたが、この舞台挨拶では、ユネスコ協会からわさおに任命状を渡す授与式も行われた。ユニセフの野口理事長は「今後、わさお君には、世界遺産の大切さや、人と自然の結びつきの大切さ、命の大切さを訴える特別大使として、さらに活躍してほしいと思っています」と挨拶し、飼い主の菊谷さんに任命状を手渡した。
今回の栄誉について菊谷さんは「このような大使に任命されて、わさおは本当に幸せ者です。本当は捨て犬だったんですけどね」と笑ってから、「ありがとうございます。頑張ります」と語っていた。
マイペースなわさおのキュートさに、ほのぼのとした空気がただよっていた舞台挨拶。最後に薬師丸は「撮影中はわさおも本当に頑張ってくれました。動物も人間もいるなかで、(みんなで)幸せに生きていけたらいいよね、というメッセージが伝わればと思います」と客席に語りかけていた。
『わさお』は3月5日より全国公開される。
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