「怒りを込めた」金獅子賞受賞監督、望まぬ妊娠描いた彼女が語った決意とは?
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7月カンヌに続き、女性監督が最高賞を受賞
第78回ヴェネチア国際映画祭が11日(現地時間)に閉幕し、最高賞である金獅子賞をフランスのオドレイ・ディワン監督の『Happening(英題)』が受賞した。
・暴力シーンに退出者続出 史上2人目の女性監督作品がカンヌ映画祭パルムドール受賞
堕胎が違法だった1963年のフランスで、望まない妊娠をした女子学生の苦悩を描いた同作はアニー・エルノーの自伝的小説の映画化。7月のカンヌ国際映画祭の『Titane(原題)』(ジュリア・デュクルノー監督)に続いて、女性監督作品が映画祭最高賞に輝いた。審査員長のポン・ジュノ監督は、満場一致で即決だったと語った。
ディワン監督はAP通信の取材に「私は怒りを込めてこの映画を作りました。欲望も込めました。腹も、心も、頭脳もです」「『Happening』を1つの実験にしたかったのです」と語った。
審査員大賞はパオロ・ソレンティーノ監督の『The Hand of God 神の手が触れた日』(Netflix)、銀獅子賞は『パワー・オブ・ドッグ』(Netflix/12月配信開始予定)のジェーン・カンピオン監督が受賞、脚本賞は『The Lost Daugther(原題)』(Netflix/12月配信開始予定)で監督も務めた女優のマギー・ギレンホールが受賞。『The Hand of God 神の手が触れた日』は主演のフィリポ・スコッティがマルチェロ・マストロヤンニ賞も受賞し、主要賞でNetflix作品が健闘した。
女優賞はペドロ・アルモドバル監督の『Madres Paralelas(原題)』のペネロペ・クルス、男優賞はフィリピンのエリック・マッティ監督の『On the Job: The Missing 8(原題)』のジョン・アルシアが受賞。審査員特別賞はミケランジェロ・フランマルティーノ監督の『Il Buco(原題)』。
金獅子生涯功労賞は、『ライフ・イズ・ビューティフル』で知られ、最新作『ピノキオ』が11月に日本公開になるロベルト・ベニーニ、『ハロウィン KILLS』のジェイミー・リー・カーティスに授与された。
新作『最後の決闘裁判』(10月15日公開予定)アウト・オブ・コンペティションで上映されたリドリー・スコット監督は、ジュエリー・ブランド「カルティエ」によって新たに創設された「カルティエ・グローリー・トゥ・ザ・フィルムメーカー・アワード」を贈られた。
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