今見るとダニエル・クレイグも若い!

前作『007 スペクター』から実に6年ぶりでダニエル・クレイグ主演としては最後となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が10月1日に公開される。このたび、本作品の予習にぴったり!“ダニエルボンド”初登場の『007/カジノ・ロワイヤル』からの軌跡を映像とともに振り返る特別映像が公開された。

・ 関根勤「映画館には体調整えて行きます!」『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が体感型アトラクション上映!

『007/カジノ・ロワイヤル』(06年)

『007』シリーズ通算21作目で、“ダニエルボンド”が初登場した作品。英国諜報部MI6のスパイとして“殺しのライセンス”を持つ「00(ダブルオー)エージェント」の一員になる前のストーリーだ。

国際テロ組織のネットワークを断つ任務を課されたボンドは、資金運用をするル・シッフル(マッツ・ミケルセン)に接触、モンテネグロのカジノで高額の掛け金でのポーカーに挑む。資金源となる財務省からの監査役としてヴェスパー(エヴァ・グリーン)がボンドと共に行動し、次第に惹かれあっていくが、悲劇的な結末を迎える。

孤独とともに生きてきたボンドがひとりの女性を愛し、MI6を辞めようと決意した矢先に起きた悲劇で再び心を閉ざしてしまうボンド。最新作でも登場する恋人マドレーヌ(レア・セドゥ/『007 スペクター』から登場)とボンドの関係も、このヴェスパーとのエピソードを知っていればより一層ストーリーに深みを感じることができる。

『007/慰めの報酬』(09年)

ヴェスパーを失ったボンドは、彼女の死の真相を探るためにハイチに。奇しくも知り合った美女カミーユ(オルガ・キュリレンコ)を通じて、ヴェスパーを死に追いやった謎の組織と繋がるドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)に接近。「我々の仲間はあらゆる場所にいる」と語るグリーンの巨大な陰謀を知ったMI6は、ボンドに任務を課すが、復讐心と任務の狭間でボンドは苦悩する。

この作品では、ヴェスパーの背後にいた男ミスター・ホワイトを追うボンドの姿が描かれているが、国際的犯罪組織「スペクター」の幹部であることが明かされる。映像内でM(ジュディ・デンチ)が「どんな組織なの?」と問う「スペクター」は、この後もボンドに大きく立ちはだかる。

『007 スカイフォール』(12年)

ある任務を最後に姿を消していたボンドは、MI6を狙った陰惨なテロ事件をきっかけに、再び前線への復帰を試みる。心身ともに万全な状態ではない中、ボンドが追いつめた首謀者は、元MI6エージェントのラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)だった。その頃、MI6のボスであるMは、テロの責任を問われ、ボンドはMへの信頼を揺らがせていたが、ほかならぬシルヴァもまたMとの間に深い因縁を持ち、Mの命を狙う。

この作品では、ボンドの生い立ちや知られざる過去と宿敵の関係、Mの死などボンドの身近で衝撃的な悲劇や事実が明らかになる。本映像にも収められているボンドに秘密兵器を授ける『007』シリーズお馴染みのQ(ベン・ウィショー)も“ダニエルボンド”シリーズに登場し、秘密兵器の数々や、ボンドとQのあたかも夫婦のようなやり取りに注目だ。

『007 スペクター』(15年)

ボンドの生家スカイフォールで焼け残った写真を受け取ったボンドは、そこに隠された謎を追って単身メキシコ、ローマへと渡る。その過程で悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルキア・スキアラ(モニカ・ベルッチ)と出会ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を突き止める。

この作品では、旧敵ミスター・ホワイトの娘であるマドレーヌが登場し、最愛の人を奪った憎い人物の娘であると知りつつも次第に惹かれあっていく。『カジノ・ロワイヤル』で愛するヴェスパーを失い心を閉ざしていたボンドが、マドレーヌとの出会いで再び心を開き、00エージェントを引退する。

・特別映像はコチラ!

ダニエル版ボンドの集大成

本作品は、00(ダブルオー)エージェントを退き、ジャマイカで静かに暮らしていたボンドが、CIAの旧友フィリックスの求めに応じて誘拐された科学者を救出する物語。シリーズ21作目『007/カジノ・ロワイヤル』(06年)から最新作に至る5作においてジェームズ・ボンドを演じたダニエルにとって最後の『007』作品となる。

最凶の悪役に、『ボヘミアン・ラプソディ』(18年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックを抜擢。さらに、レア・セドゥラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリスジェフリー・ライトレイフ・ファインズらが出演する。

監督は、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(15年)、TVシリーズ『トゥルー・ディテクティブ』のキャリー・ジョージ・フクナガ

主題歌は、ビリー・アイリッシュ『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で、グラミー賞最優秀映像作品楽曲賞を受賞した。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は10月1日に全国公開される。