クリストファー・ドイルにスカートをまくられワカメちゃん状態に！

2011.10.12

前列河童の扮装をした梅澤嘉朗。後列左からいまおかしんじ監督、正木佐和、成田愛、守屋文雄、吉岡睦雄

ピンク映画のくせに日独合作で、しかもミュージカル。おまけに撮影がウォン・カーウァイ映画などでお馴染みのクリストファー・ドイルという異色作『UNDERWATER LOVE おんなの河童』。この映画が10月8日に公開初日を迎え、ポレポレ東中野で行われた舞台挨拶にキャストの正木佐和、梅澤嘉朗、守屋文雄、吉岡睦雄、成田愛と、いまおかしんじ監督が登壇した。

・［動画］『UNDERWATER LOVE おんなの河童』予告編

恋人との結婚を控え、幸せな毎日を送っていた主人公・明日香の前に、水死したはずの同級生が河童となって姿を現したことから巻き起こる騒動を描いた本作。明日香役を演じた正木は「いまおか監督作とは聞いていたが、撮影監督が大学時代からファンだったクリストファー・ドイルだと知り、面接のときに監督に『本当に撮影はクリストファードイルさん？』と聞いたら、『現場に入ってみないとわからない』と言われた」と苦笑い。

これに対しいまおか監督は「随分前からドイルがカメラを担当するとは聞いていたが、家がなく世界中をまわっている人なので、直前までスケジュールがわからない。たまたま10 日くらい空いているというので来られることになった。会ったのは現場に入る３日前」とコメント。

河童役を演じた梅澤は「せっかくクリストファー・ドイルが撮るのに僕なんて。いまおか監督、頭がおかしいんじゃないかって思った」と話し笑いを誘うと、「でも、クリストファーは陽気な方で、踊りは大変でしたが、楽しい現場でした」と振り返っていた。

また、明日香の同僚女性を演じた成田は「河童と家に行くシーンで、ドイルがスカートをドンドンまくっていく。試写のとき（スカートをまくられた）自分の姿を見て『アレ、ワカメちゃんみたいになっている！』とビックリしました」と話していた。

低予算にも関わらず、35ミリフィルムを使用するのがピンク映画の基本。本作も例外ではなく35ミリフィルムで撮影された。このことについて正木は「フィルムなのでNGを出したらいけないという気持ちはあった」とコメント。

一方、本作製作のきっかけについていまおか監督は「映画を作ったことがないドイツのプロデューサーが、ピンク映画とインド映画のボリウッドが大好きで、ピンクでミュージカルを作りたいって言われて始まった企画。『えーっ、簡単に言うなぁ』と思ったんですが」と裏話を披露。会場を沸かせると、「ようやく日本のお客さんの目に触れて嬉しいです」と初日を迎えた感想を口にしていた。