日常のさまざまな悩みを抱えた4人の女性がロックバンド結成を通じて輝きを取り戻していく姿を描いた『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』。この映画の完成披露試写会が1月30日に有楽町スバル座で行われ、黒木瞳、木村多江、しずちゃんこと南海キャンディーズの山崎静代、真矢みき、星田良子監督が舞台挨拶に登壇した。
・[動画]『ウタヒメ』完成披露舞台挨拶
・『ウタヒメ』完成披露舞台挨拶、その他の写真
吹き替えなしで、実際に楽器の演奏に挑戦したキャストの4人。星田監督は「みなさまとても忙しいから本当に大丈夫かな」と初めは心配だったようだが、「3ヵ月以上ほぼ毎日個人レッスンをしていただいた」と明かした。
ギター&ボーカルを担当した黒木は「楽器の練習が本当に嫌で嫌で。弦楽器が生まれて初めてだったので、できるのか不安でした」と告白。自宅や車の中で猛練習に励んだそうだが、「アンプを通すと、庭にいる夫に『変なのが聞こえてるぞ。近所迷惑だ!』って言われました(笑)」と苦労を明かしていた。
ベースを担当した真矢は「宝塚音楽学校時代の経験は役に立った?」との質問に「楽器はやりましたが鼓笛隊だったので……ドラムだったらちょうど良かったのに」と回答。また、リーゼントに革ジャンといういかにもロックな風貌で演じた役柄については「ロッカーと(宝塚の)男役ってあまり変わらないので、ありがたかったです。でも途中でヤンキーとどこが違うんだろう?ってよくわからなくなってきた」と話し、笑いを誘っていた。
キーボードを担当した木村は、黒木との大喧嘩シーンについて「リハーサルをしてるときは叩くマネだったんですが、本番の前に瞳さんが『本当に行くからね』とおっしゃったので、『思いっきりいってください!』と言いました。でも、いざ本番となりすごい勢いで叩かれると(目の前が)チカチカってなって、怒りが生まれました(笑)」と告白。
黒木が「本音でぶつかろうというシーンでしたから」と説明すると、司会がしずちゃんに「そんな女優さんたちの熱演を間近で見てどうでしたか?」と質問。しずちゃんは「あたしが叩く役じゃなくてよかった。私が本気でいったらヤバいですもんね」と話し、笑いを誘っていた。
ロンドン五輪を目指し、2月の全日本ボクシング選手権へ出場を控えるしずちゃん。3人からサイン入りボクシンググローブがプレゼントされると、満面の笑みを浮かべ「がんばります」と宣言していた。
舞台挨拶後の囲み取材では、記者から「AKB48も新曲でバンドを組んでいますが」との発言が。黒木は「人数では負けちゃうけど、年齢で勝つかもね」と冗談まじりに言うと、真矢は「ちょうど明日誕生日でフォーティーエイト(48歳)になるんです。AKB……“垢抜けたババア”です」と言い、集まった報道陣たちは爆笑。
また、黒木との共演について真矢は「(宝塚音楽学校時代の)修学旅行でやった余興以来です。2人でやった芝居があるんですよ。なつかしかった」とコメント。
一方、黒木は真矢との共演について「すごく楽しみでしたし、とにかくみきちゃんのコメディエンヌぶりはすばらしくて、何回見ても笑える。日本で右に出る者はいない」と大絶賛。真矢は「本当に?」と照れると、しずちゃんからも「芸人として正直悔しかった。顔であれだけ笑い取れるのは」と賛辞の言葉が述べられていた。
『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』は2月11日より有楽町スバル座にて先行公開、2月18日より全国公開される。
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