「出てくる人間クソ野郎」「吐きそう」「思い切り殴りたい」…負の感情誘う萩原みのり主演作が拡大上映決定!

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成れの果て
(C)2021 M×2 films

萩原みのり主演『成れの果て』拡大上映決定

そして、バトンは渡された『花束みたいな恋をした』『アンダードッグ』に出演し注目を集めていた萩原みのり主演の『成れの果て』が、12月3日より公開中だ。盛況を受け、12月24日から池袋シネマ・ロサでの拡大上映も決定した。

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SNSでは、「出てくる人間がほぼクソ野郎」「あまりの緊迫感にクラクラした」「映画を見て怒りに震えるなんて初めて」など、熱を帯びたコメントが殺到。著名人からも賞賛コメントが相次いでいる。

映画監督の穐山茉由は、萩原の圧倒的な存在感を讃え、姉役の「柊瑠美の儚げであやうげな裏の顔にぞくっとする」とコメント。

映画パーソナリティの伊藤さとりは、「人間ほど理解出来ない生き物はいない」と分析。「探り合うようなセリフと表情の裏側を探るようなカメラ」を見所と捉えた。

映画監督の内田英治も萩原の演技の凄まじさを讃え、「さらに後藤剛範と並ぶと、何かとてもやばい、 異様な雰囲気に満ち満ちていた。ふたりにじっと見入ってしまう作品」と評した。

映画監督の頃安祐良は、12年前の舞台を見た直後の感情が鮮明に蘇ったという。「吐きそうになった感覚を。そして宮岡監督と同様に映像化したいと思ったことも。そして勇気がなくてできなかったことも。過去に囚われている登場人物達と同じ様に、私もこの舞台に囚われていた」と明かす。

映画監督の高橋名月は、「カットの一つ一つから、どうしようもなく映画を愛していて、とてつもなく映画から愛された人たちの作品なのだということがひしひしと伝わってきた」とコメント。

映画監督の戸田彬弘は、「全員、思い切り殴りたい」と久々に映画を見て負の感情が芽生えたという。 「脚本のマキタさんの徹底した視点と、宮岡監督が人間の醜いところを肯定せず冷静に見つめた結果だろうか。そして、何より俳優陣の熱演。怒りが湧いたのは、恐らく自分の内部にも存在する認めたくない恥辱だからか。こう在りたくない。自分はどういう人間で居られるだろうか。結構真剣に悩む自分が居ました」と分析してみせた。

映画監督の中川龍太郎は、俳優たちの魅力や撮影と編集の瑞々しさを評価。「ともすると露悪的な物語になりかねないところでギリギリ踏ん張って、力強い物語を成り立たせている宮岡監督の力量に恐れ入りました」と脱帽する。

最優秀脚本賞の演劇戯曲を映画化

本作品の原作は、劇作家・映像作家マキタカズオミが主宰する劇団elePHANTMoonが、09年に上演した同名の戯曲。09年度サンモールスタジオの最優秀脚本賞を受賞するなど当時の小演劇界を席巻した傑作を、『gift』『恐怖人形』など数多くの映画やテレビドラマの演出を手がける宮岡太郎監督が映画化した衝撃のヒューマンドラマだ。

8年前のある事件によって心に傷を負い、上京した河合小夜(萩原)。その事件に関わった男性が自分の姉の河合あすみ(柊)と婚約したことを知り、居ても立ってもいられず帰郷。彼女の過激な行動と言動は、周囲の人々をも巻き込み、それぞれの隠された人間性をあぶり出してゆく……。

姉妹を演じる萩原と柊のほか、木口健太、秋山ゆずき、後藤剛範など、実力派キャストが集結した。

『成れの果て』は、12月3日より公開中だ。