米銃乱射事件で、ジョーカー役でオスカー受賞の故ヒース・レジャー父が銃規制法に言及
米コロラド州で7月20日に起きた『ダークナイト ライジング』上映中の銃乱射事件は、映画界のみならず、世界中を震撼させた。日本をはじめ、フランスやメキシコなどでプレミアイベントの中止や週末興収の発表を延期するなど、各所に様々な影響を及ぼしている。
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そんななか、事件を起こしたジェームズ・ホームズ容疑者が名乗ったと言われている『バットマン』シリーズの悪役ジョーカーを演じていた故ヒース・レジャーの父がコメントを発表した。
豪紙「Herald Sun」に対し、キム・レジャーは「全ての出来事が恐ろしく、極悪非道なことです。このニュースを聞いたとき、愕然としました。彼は明らかに常軌を逸しています。アメリカは、銃弾の入手を制限もしくは銃規制法を再検討しなければいけないと思います」と訴えた。さらに「私たちはヒースやこのキャラクターを非難することはできません。なぜならフィクションですから」と続け、息子の最後のキャラクターが犯人のモデルとなったことへの悲しみの心境を語った。
ヒース・レジャーは、2008年『ダークナイト』の撮影直後に、急性薬物中毒により28歳の若さで死去。その後、本作のジョーカー役にてアカデミー賞助演男優賞を受賞している。
この事態を受け、米ワーナー・ブラザースは被害者への寄付を決めたほか、9月に公開が予定されているライアン・ゴズリングやショーン・ペンなどが出演する『Gangster Squad（原題）』の銃撃シーンについても、再編集か再撮影の可能性を検討しているとのこと。この事件の影響はまだまだ続きそうだが、被害者の1日も早い回復を願うばかりだ。（文：Masami Shimura／London）
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