園子温監督最新作『希望の国』が、開催中の釜山国際映画祭アジア映画の窓部門で上映され、園監督が舞台挨拶とQ&Aに登壇した。
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アジアプレミアとなった今回のチケットは発売早々にソールドアウト。客席には10〜20代の地元・釜山の若者が目立つなか、上映中は幾つかのシーンで場内からすすり泣きが聞こえ、上映後は静かな拍手が起こっていた。
また、Q&Aでは園監督の過去作品も含む質問が相次ぎ、終了後には監督のもとへ若いファンがサインと写真を求めて殺到。
園監督は「釜山に来て、みなさんにまたお会いすることができて嬉しいです。韓国映画は似ていると言われることが多いのでいつもライバルだと思っています。愛についての映画は数多くありますが、それは主にポップコーン的な映画です。僕は3.11以降、より愛について考えるようになりました」とコメント。
Q&Aでは演出の秘訣を聞かれ「あまり愛されないようにしています。舞台挨拶で『監督はいい人でした』とかいうのはないですね。現場は『もう2度と会いたくない』と思われるほどハードなんです。でも、それにより観客の心に響くような演技を引き出す。それが監督の仕事だと思っています」と答えていた。
『希望の国』は10月20日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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