原発事故避難民たちに密着のドキュメンタリー舞台挨拶にゆるキャラ・もんじゅ君登場!

もんじゅ君(左)と舩橋淳監督(右)
もんじゅ君(左)と舩橋淳監督(右)
もんじゅ君(左)と舩橋淳監督(右)
もんじゅ君(左)と舩橋淳監督(右)
井戸川克隆町長(左)と舩橋淳監督(右)

福島第1原子力発電所の事故により町全体での移住を余儀なくされた福島県双葉町の避難生活に9ヵ月間に渡り密着したドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』。その公開初日となる10月13日にオーディトリウム渋谷で、舩橋淳監督が舞台挨拶を行った。

テレビでは流れない原発事故避難民たちの本当の声を伝える1本

舞台挨拶にはサプライズゲストとして、福井県の高速増殖炉もんじゅの非公認ゆるキャラ“もんじゅ君”も登場。早く引退したいという悩みを抱えるもんじゅ君に舩橋監督が「福島第1原発の事故があり、双葉町の皆さまが未だ避難所で暮らしているというのに、そのリスクにきちんと向き合わないのはおかしいですよね」と問いかけると、大きく飛び跳ねて賛同していた。

また、翌14日には双葉町の井戸川克隆町長と避難所に暮らす町民たちが登場し、舩橋監督とトークショーを行った。

町民が「孫子の代までかかっても帰りたい」と話すと、会場からは大きな拍手。井戸川町長は「責任の所在を明確にしない政府の方針は当初から感じられた」と話し、埼玉県の旧騎西高等学校への避難について「被爆の連続を断ち切って子どもを育てたい、家系の継承というものを第一に考えての決断でした」と振り返った。

また、チェルノブイリを基準にした避難区分を福島にも当てはめてほしいという要請は受け入れられず「福島だけの事故であってほしいという思いがあるのではないか。子どもたちがマスクをして登校しなければならない様子が健全と言えるのか、他の地域と平等と言えるのか、とても国に守られているとは思えない」と怒りを口にし、「復興という名の下に、被爆問題は葬り去られている」とも語っていた。

『フタバから遠く離れて』は当初、2週間限定公開の予定だったが、好評により11月9日までの続映が決定している。

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