酒屋を継いだ兄と上京した弟、数年ぶりに再開した2人の“変わってしまったもの”とは『中村屋酒店の兄弟』予告編公開

#中村屋酒店の兄弟#白磯大知#藤原季節#長尾卓磨

(C) 『中村屋酒店の兄弟』

13回田辺・弁慶映画祭にてTBSラジオ賞を受賞した、藤原季節、長尾卓磨が兄弟役を演じる映画『中村屋酒店の兄弟』が、シネクイントにて34日よりレイトショー先行公開、318日より全国順次公開される。今回、いつのまにか変わってしまった兄弟の関係が浮かび上がる予告編が公開された。

・藤原季節、劇場公開の喜びと今は無きロケ地への思い噛み締める「白磯大知を含めて三兄弟だと思ってます」

数々の国内映画祭で受賞! 熟成された醸造酒のような味わい深い佳作

本作は、俳優としても活動している白磯大知監督が、役者業の傍ら独学で脚本を書き始めて初監督した作品で、徐々に数を減らしている現代の町の酒屋にスポットを当て、兄弟を通じ家族の距離を描いたヒューマンドラマだ。

数年前家を出て一人東京で暮らす和馬(藤原)は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文(長尾)の元へ帰ってくる。年齢を重ね、変わってしまった母の姿に戸惑いながらも、その時を受け入れ過ごしていく和馬。相手を思うほど、和馬、弘文は少しづつズレていったお互いの距離を感じていた。和馬の抱える秘密を知る弘文、それを知る和馬。お互いが前に進むためとった選択には、純粋に相手を思う辛さと難しさがあった。そして、2人は朝を迎える。

これまで、第13回田辺・弁慶映画祭(TBSラジオ賞)をはじめ、第30回東京学生映画祭(グランプリ)、第11回下北沢映画祭(観客賞)、門真国際映画祭2019(最優秀JCOM賞)など、数々の国内映画祭で受賞。45分の中編ながら、熟成された醸造酒のような味わい深い佳作が誕生した。

今回解禁となった予告編は、ロケ地のひとつである山梨県の冬の景色から始まる。藤原演じる弟の和馬と、長尾演じる兄の弘文が笑い合う姿や、「何にも変わってないね」「わかんねぇよ、お前には」といった会話が切り取られ、いつの間にか変わってしまった兄弟の関係や歴史を感じさせる。

予告編と共に白磯監督こだわりのポスタービジュアルも公開された。「僕らはいつも近くて遠い」という二人の関係を表すコピーが入り、スーツで酒屋の前に並んで立つ藤原と長尾の姿がかっこいいシックなデザインとなっている。

予告編やポスターで多くは語られないため、2人の今後が余計に気になってしまう。兄弟の関係が物語の中でどんな結末を迎えるのか、気になる方はぜひ劇場で確かめよう。

『中村屋酒店の兄弟』は、34日より渋谷シネクイントにてレイトショー先行公開、318日より全国順次公開される。

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