原発事故発生の報を受け駆けつけた若き消防士…監督自ら主演担う大作
チェルノブイリ原発事故描く『チェルノブイリ1986』
チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故で奮闘した消防士の物語『チェルノブイリ1986』が、5月6日に全国公開される。このたび、主人公アレクセイを演じたダニーラ・コズロフスキー監督のコメントおよび新場面写真9点が公開された。
・原発事故の知られざる真実『チェルノブイリ1986』5・6公開
主演の消防士アレクセイを演じたコズロフスキー監督は、自ら主演を担った経緯について次のように語る。
「自分のプロとしてのスキルや役柄のレパートリーを増やしたいという自然な欲求から、この作品に出演することを決めました」
また、ロシアで初登場No1の快挙については「私が気恥ずかしくなるほど称賛してくれました」と喜びを語った。
また、公開された場面写真は、チェルノブイリ原子力発電所の原子炉が爆発したとの知らせを受け、事故現場に駆けつける若き消防士アレクセイの姿などを捉えた9枚。
混乱の中、元恋人のオリガと離れ離れになるも病院でアレクセイの姿を見つけて抱きしめるシーンの他、原発事故の危機感がまだない人々が逃げるため派遣されたバスの横でぼんやり空を見上げる姿、治療から戻ってきた息子を抱きしめるオリガの心温まるカットなど、臨場感あふれるカットの数々となっている。
事故当時の現場を再現したヒューマン・スペクタクル
本作品は、ロシア映画界が政府や国営原子力企業の協力を得て、チェルノブイリ原子力発電所爆発事故の現場に急行した消防士たちの苦闘や避難民たちの混乱ぶりを、現地での撮影経験を持つプロデューサーが映し出したヒューマン・スペクタクル巨編だ。
若き消防士アレクセイは、元恋人オリガと10年ぶりに再会を果たし、彼女と共に新たな人生を歩みたいと願っていた。ところが地元のチェルノブイリ原発で爆発事故が起こり、それまでの穏やかな日常が一変。事故対策本部の会議に出席したアレクセイは、深刻な水蒸気爆発の危機が迫っていることを知らされる。もしも溶け出した核燃料が真下の貯水タンクに達すれば、ヨーロッパ全土が汚染されるほどの大量の放射性物質がまきちらされてしまう……。愛する人のためタンクの排水弁を手動でこじ開ける決死隊に志願したアレクセイだったが、行く手には想像を絶する苦難が待ち受けていた──。
『チェルノブイリ1986』は、5月6日に全国公開される。
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