かの大英博物館でも展示されている人気ギャグマンガをアニメ映画化した『聖☆おにいさん』が5月10日に公開初日を迎え、声優をつとめた森山未來と星野源が新宿バルト9に登場、舞台挨拶を行った。
同作は、キリスト教の祖・イエスと仏教の祖・ブッダが東京・立川のアパートでバカンスを楽しんでいるという設定で、意外にも超庶民派な2人の生活やユル〜いギャグが笑いをもたらす。
イエスの声をつとめた森山は、以前、完成披露試写会で上映された作品について触れ「(今日、上映された作品とは)全然違くないですか? 作りが」と指摘。「こんなこと言うとあかんのかな」と躊躇しつつも、「結局ここに至るまでずっと編集作業をくり返しくり返して、多分大きく作りが変わってるんですね。すごいことだなって思って」と感慨深げ。
ブッダの声をつとめた星野も「この1週間にいろんな人が描き足して描き足して……」と、アニメならではの製作現場と最後まであきらめないスタッフの努力に思いを馳せていた。
偶然にも、5月10日は“ゴッドの日”。司会から感想を求められた星野が、「ブッダはゴッドじゃない」と答えると、「じゃあ、俺の日ってことでいいのか」と森山。星野も「そういったところですね」と納得していた。
劇中では2人とも日本での暮らしを心から満喫しているが、「日本に生まれて良かったと思うこと」を尋ねられた森山は、「本当にいっぱいあるんですけど、ポンと出てくるのは食い物ですね。こんなに様々な料理が美味いとこってないなと思います」と食文化の豊かさに言及。
星野も「やっぱり食べ物だと思います」と言ってから、数ヵ月前にくも膜下出血で入院したときの経験に触れ、「(入院中に)白米を食べたときに何て美味いんだと思いました」と同調。さらに、イエスとブッダにオススメしたい日本料理については「ブッダに、あえてカレー食ってもらうとか」と森山。星野も「似合いそうだね」と頷いていた。
映画については、劇中のイエスのセリフ「エキゾチックジャパン!」をもっと進化させたいと続編への意欲を見せた森山。星野は、自らが手がけた主題歌「ギャグ」もアピールしつつ「3回くらい見ていいんだからね」と訴えていた。
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