奇跡のリンゴに命を救われた女性を通じ、化学物質の怖ろしさ描くドキュメンタリーを公開
阿部サダヲ・菅野美穂の共演で話題を呼んでいる『奇跡のリンゴ』。世界で初めてリンゴの無肥料・無農薬栽培に成功した木村秋則の実話をもとにした作品だが、その木村のリンゴで命を繋ぐことができた女性の姿を追ったドキュメンタリー『いのちの林檎』が今夏、公開される。
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本作の主人公は重傷の化学物質過敏症の女性。化学物質過敏症患者は国内で70万人ほどいるとされ、一旦発症すると神経系、免疫系にダメージを受け、全身倦怠、下痢、不眠、目の焦点が合わない、不整脈などの症状が次々と現れ日常生活を営むことが困難になってくる。
本作でも、女性は化学物質がなるべく少ない場所を転々と渡り歩き、山中でのテント生活を余儀なくされている。それでもわずかな化学物質に反応し、呼吸困難に陥ってしまうことも。そして、ときには数日間水さえも飲めなくなってしまう彼女の命を救ったのが、木村の育てる無農薬リンゴだったのだ。映像では、女性と木村の交流、そして彼女の過酷な日常が映し出され、現代社会の抱える根深い問題を浮かび上がらせる。
『いのちの林檎』は7月13日より新宿武蔵野館にてモーニングショー公開される。
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