「アンネの日記」が今を生きる私たちに訴えかけ、希望を託す平和へのメッセージ

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(C)ANNE FRANK FONDS BASEL, SWITZERLAND

アンネが伝えたかったのは「すべての人が尊重されること」

アリ・フォルマン監督の最新作『アンネ・フランクと旅する日記』が3月11日より全国公開中だ。今回、「アンネの日記」が今を生きる私たちに希望を託す30秒のメッセージを切り取った本編映像が公開された。

・アンネの初恋に胸キュン! 心の友キティーと”ペーター”を好きに…!?

現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ。時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会を果たし、日記から手を離すとそこには現代の風景が広がっていた。目の前から消えてしまったアンネを探して、キティーは街を疾走する……。

2009年にユネスコの世界記憶遺産に登録され、「世界で最も読まれた10冊」のうちの1冊に挙げられた「アンネの日記」。これまで幾度となく映像、舞台化されてきたが、本作品はアニメーションでしか表現し得ないアプローチで、アンネ・フランクの生涯を、彼女が生み出した“空想の友達”キティーの視点でたどっていく。

監督は、アニメーション映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した『戦場でワルツを』(08年)のアリ・フォルマン。「アンネの日記」をもとにイマジネーションと遊び心に満ちた現代のパートを新たに創出、ふたりの少女の姿を等身大に瑞々しく描いた。

キティーと旅した私たちは、閉ざされた日々にあっても人生を肯定したアンネの美しさを再発見すると共に、いま世界で何が起きているかを再認識させられる。彼女が願い続けた「すべての人が尊重されること」。この祈りにも似た物語は、未来を信じたアンネから、現代によみがえったキティーを経て、見る者すべてに手渡される希望のバトンとなることだろう。

『アンネ・フランクと旅する日記』は、3月11日より全国公開中だ。

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