ロシアバレエ教室とディオールのアトリエにとある“共通点”? 大女優ナタリー・バイが見たオートクチュールの裏側とは

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(C)PHOTO DE ROGER DO MINH
(C)PHOTO DE ROGER DO MINH

ディオールのアトリエを舞台に繰り広げられる眼福と感動の人生賛歌『オートクチュール』が、325日より公開。ムビコレでは、ナタリー・バイのインタビューを掲載中だ。

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ディオールのバックステージは「非常にミステリアスな場所」

アトリエ責任者であるエステルは、次のコレクションを最後に退職が決まっている。準備に追われていたある朝、地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられてしまう。犯人は郊外に住むジャド。警察に突き出してもよかった。しかし、滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、ジャドを見習いとしてアトリエに迎え入れる。時に反発しながらも、時に母娘のように、そして親友のように、美の真髄を追い求め濃密な時間を過ごす2人だったが、ある日突然エステルが倒れてしまう。ショーは1週間後に迫っていた

元々ハイファッションの世界に対する興味はなかったというナタリー。本作で初めてドレスメーカーやデザイナーが働くバックステージを訪れた。

「非常にミステリアスな場所であり、セレブリティが着用するものだから見せられないと言われたドレスもありました」。ナタリーは、裏側を覗いた感想をこう話す。オートクチュールの世界に近づいたことで、役作りにも大いに役立ったと話した。

本作でナタリーが演じたのは、完璧主義のアトリエ責任者エステル。役について、「私が演じる女性は、優しさや寛大さを示すことができない、気持ちの上でちょっとしたハンディキャップを持った女性で、とても高貴な存在です。そんな中でも、自分の過去を思い出させてくれる少女を助けたいと思うのです」と説明する。

「実際には、私はボタンを3つ並べて縫うのがやっとの貧乏仕立て屋」だというナタリーだが、本作では信頼を集めるアトリエのトップを見事に演じた。「キャラクターを完全に信じることです。そうすると、役の真実に少しずつ近づいていくのですから不思議なものです」と、役作りの方法を語るナタリー。

さらに、「オートクチュールのアトリエで過ごした日々は、バレエで経験した規律と厳しさを思い出させてくれました」と、最も厳しいとされるロシアバレエの学校に通っていた経験も生かされたことを語ってくれた。

 インタビューでは他にも、共演したリナ・クードリやシルヴィー・オハヨン監督についても語っている。ナタリー・バイのインタビュー全文はこちらから!