チェコ・ヌーヴェルヴァーグの巨匠フランチシェク・ヴラーチル監督による1967年の映画『マルケータ・ラザロヴァー』が、7月2日より東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開される。
・『マルケータ・ラザロヴァー』解禁された日本版ビジュアルおよび場面写真はこちら!
チェコ映画史上最高傑作、55年の時を経てついに日本初劇場公開
本作は、チェコでは知らぬ者がいないという、ヴラジスラフ・ヴァンチュラによる同名小説が原作。13世紀ボヘミア王国を舞台に宗教と部族間の抗争に翻弄される少女マルケータを描き、アンドレイ・タルコフスキー監督の『アンドレイ・ルブリョフ』(74年)、黒澤明監督の『七人の侍』(54年)などと並び評され、1998年にはチェコの映画批評家とジャーナリストを対象にした世論調査で史上最高の映画に選出された。
歴史の内側を直感的に捉えたい」という監督の強い執念から、衣装や武器などの小道具を当時と同じ素材・方法で作成。制作は約10年、かつてない規模の予算をかけ、極寒の山奥で生活しながら548日間にもわたる撮影を敢行したという。衣装を『アマデウス』(85年)でアカデミー賞を受賞したテオドールピック、音楽をヤン・シュヴァンクマイエル作品など多くの映画音楽を手がけるズデニェク・リシュカが担当。綿密にして大胆、崇高で獰猛なエネルギーに満ちた「フィルム=オペラ」が完成した。
物語の舞台は13世紀半ば、動乱のボヘミア王国。
今回あわせて解禁となった日本版ビジュアルでは、修道女となることを約束されていた主人公マルケータの数奇な運命を示唆するようなシーンを切り取り、綿密にして大胆、崇高で獰猛なエネルギーに満ちた作品でありながらも、誰かによって語られた寓話のようなイメージを表現。世界各国で作られているビジュアルとは異なる日本オリジナルのデザインであり、本作の日本版ビジュアルが発表されるのは史上初となる。
『マルケータ・ラザロヴァー』は7月2日より全国順次公開。
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