マイク・ミルズ監督が迷える人たちに捧ぐ感動作!
ホアキン・フェニックス主演×マイク・ミルズが監督×A24製作映画『カモン カモン』(4月22日公開)より、ホアキン・フェニックスが子どもたちにインタビューを行う本編映像が公開された。
・『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが心温まる物語を次なる主演作に/映画『カモン カモン』予告編
今回公開された本編映像は、フェニックスが「未来はどんなふうになると思う?」「正しい道を進むために大人は何ができたと思う?」「自分の何か1つを変えられるなら、何にする?」と質問を投げかけると、子どもたちが「大事なのはもっと周りに注意を払うこと。あらゆることに通じる大きな問題だと思う」「誰もがストレスを抱えた状態でいたり、心を閉ざすのがイヤ。お互いに話もせず、現実の人生から逃げてるだけ」「20世紀によくあったこと。相手をそのまま受け入れず、間違った方法でねじ伏せようとする。今は自由に表現できると思えるけど、そうじゃない」と答える姿が映し出されている。
また、父親が刑務所にいるという少年は、「(妹には)僕が経験したことを知ってほしくないし、考えてほしくないんだ。責任を負うべきことが人生には沢山あって、急にそうなって対応できない時もある。でも責任を負うことに誇りを感じる。妹が大好きだから。僕を父親と思っても兄と思ってもいい」と語ると、フェニックスが「君はいい人だ」と優しく微笑む姿も。
子どもたちの言葉は、「今、現実社会で起こっていること」を生々しく伝え、「お互いを知ろうとすること」「違いを理解すること」の重要性を見る者に問いかける。これは、監督が作品に込めた「大人は子どもと彼らの未来に責任がある」というメッセージにもなっている。
ミルズ監督は、「社会の様々な問題を背景に描いているから、子どもたちにそれを語ってほしかったんだ。彼らの回答が作品全体の背景になるようにしたかったんだ」と説明。
一方、「非常に立ち入ったものだし、すごく居心地が悪いんじゃないかと思っていたけど、終わった後に(甥っ子に)感想を聞いたら、“すごく良かったよ! これまで(フェニックスが)聞いたことがないようなこと聞いてくれたから”って言ってくれたんだよ」とフェニックス。
また、「今回、インタビューの力を知ったように思う。経験上、インタビューで大変なのは、それに答えなくちゃいけない自分の方だと思っていたんだ。インタビューする方は、楽しくて簡単なはずだってね。だけど実際にやってみたら、少なくとも僕にとっては質問をするって実はすごく難しいと分かった」と明かしている。
公開された映像では、フェニックスが「気を楽にして。話したくない質問だったら“イヤ”と言って」と声をかける場面から始まるが、「子どもたちにインタビューするのはすごく難しいと思っていたんだけど、子どもたちはすぐに心を開いてくれて、むしろ、自分の意見を聞いて欲しいと切望している感じだったんだ」と振り返っている。
間近でインタビューを見てきたミルズ監督は、「ホアキンには、スターという雰囲気だけでなく、“ちょっと、話していいかい?”という空間を作り出す力がある」とコメント。だからこそ、子どもたちから率直でパワフルな言葉が引き出せたのだろう。
映画『カモン カモン』は4月22日より公開。
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