1月31日に『20世紀少年〈第2章〉最後の希望』が初日を迎え、東京・有楽町の日劇2にて監督とキャストによる舞台挨拶が行われた。
同作は浦沢直樹原作の人気コミックを、3部作、60億円で製作する話題作。昨夏公開の第1章は興収39億円の大ヒット。第2章となる今回は、前作から15年後の2015年が舞台で、“ともだち”と呼ばれる教祖が、今では世界を救った救世主として崇められているという設定だ。
挨拶の口火を切ったのは堤幸彦監督。「やっとみなさんに見てもらえて嬉しい。最初のお客様なので、ここにいるみなさんが本当の“ともだち”です」と締めくくり、笑いを誘う。オッチョ役を演じた豊川悦司は、第2章に出番のなかったケンヂ役の唐沢寿明についてふれ、「今日は唐沢さんがいないので、すごくジミな舞台挨拶になっているかと思いますが、また、やつも帰ってくると思いますので、3章もお願いします」と、秋公開の第3章もアピール。
「私たちにとって初日の舞台挨拶に来てくれるお客様は本当にありがたい。1章のときも、初日舞台挨拶に来てくれた方ってどれくらいいます?」と客席に尋ねたのは、ユキジ役の常磐貴子だ。すると想像を超える数の手が挙がり、これには常磐も「ワァーすごい。本当に神様ですね。土下座してお礼をしたいくらい」と嬉しさを表す。さらに、ヨシツネ役の香川照之が「3章の初日も来てくれる方、ぜひ、拍手を」と問いかけると、大きな拍手が起こり、場内が盛り上がる。
涙の挨拶となったのが、オーディションでカンナ役を勝ち取った平愛梨だ。「平愛梨です」と元気に自己紹介を始めたものの、すぐに感極まり「みなさんの大好きな『20世紀少年』の重要なカンナ役をやらせていただき、本当にありがとうございました」と涙ながらに話す。
一方、そんな感動をよそに、笑いを取りまくっていたのがサダキヨ役のユースケ・サンタマリア。「会場に来たら、400人くらいのキャパなのに、今日はなんと2000人のお客さんが入っていると聞きまして、本当にありがたいことです」。「サダキヨは似てないとダメと監督に言われ、目が一本線のサダキヨに、どうやって似せればいいんだろうと。そこで禁断の特殊メイクをしたのですが、トイレで鏡を見る度に、これで大丈夫なのかな、と」。「こういうビッグプロジェクトに参加させていただいて本当に光栄でした。3章にも何とか出たいと思って頑張ったのですが、焼け死んだみたいです(笑)」。などなど、トークは舌好調!
ほかに、高須役の小池栄子、小泉響子役の木南晴夏も登壇。最後には“ともだち”マークの旗を手にしたお客さんに囲まれながら、集まった報道陣の撮影に応じつつ、舞台挨拶は終了した。
『20世紀少年〈第2章〉最後の希望』は本日1月31日より日劇PLEXほかにて全国公開
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